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[SPLIT] _____ / , ───,_〉. l | /二ヽ /二l |/ヽl [_ ol lo_]!、 l \ | ! |`l ー ' l´ ヽ|\  ̄- ̄ l ____ l ` ー─'┐´_. /⌒\ l、 ____,ヽ /`\ // ヽ ○ ______○ヽ ヽ´/ヾヽ l |┌──‐─┐| l \/ \ l | | | ̄ヽ/ ̄| | | | ヽ , ── 、 ノ .| | | 「ヽ_/ | | | | | l ∠__ \L _/ | | |_|. |_| | |. |、 | /⌒ヽヽ| ヽ l | |└──‐─┘| l | l /’ / lヽ l__ ノ. l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / |  ̄ ̄ ̄l oヽ __ / ̄| |) l | l_________/ .| / l ___ ー'、 / / | [ ] | /^ ゙ ヽ ___ヽ\ ノ \ / ゙ `ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ_ l /、_)/l ヽ 二 ^l r_ノ |_ _ l (__ ノ l二ニ.l/l  ̄ ̄∠二二二l、__ ノ l  ̄`\ / | /└─┘ ′ /⌒ヽ | | ヽ_/ | /______(ヽ─′ / |⌒ ー── | | l ヽ_ ノ__ / l[SPLIT] ________________ \______\_\______\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ハ~イ!タケトンボ♪ (__ ̄) _, -ーー- 、___ {__ ) (/=(◎)===ヽ) {__ ) . .-'' ゛.'"' | ● ● | / {____) ..-'' ゛.'"' | (_●_ ) / . || .'"'"プスッ , l∪| / , / ̄|| ̄ ̄ \,, / `.-ヽノ-‐'" , ./_____ ヽ / |l∧/フ ( .|.,| ─ 、 ─ 、 ヽ | | (⌒)__|l/'" ヽ | | ・|・ |─ |___/ .`"/  ̄` l .| |` - c`─ ′ 6 l r─( l⌒` 、 /l .| ヽ (____ ,-′ `--‐| /l二二二二ノ ヽ ___ / |__| | | / |/\/ \ (⌒ / | | l l | l  ̄ ̄[SPLIT] . vvv lvl lvl ____ . | | | | | | l . | |__.^~ ^~  ̄ ̄/ / , -- 、_ | 〈 ⌒ヽ ☆ / \ /二二 ヽ `丶 | 「 ̄ ( ) / /\ヾ , イ/ l',ヽ} / ⌒ レヘ| | | // ヘ/ ☆ ⌒ヽ ヽl| l |l ナレl|ヽ.イ ( ) ☆ , ─── 、 ( ) ll十_レ'弋ソリ / ̄Y´、 ( ヾ\ /______ ヽL //_ ノ l l弋) ;_ァ /| {. ノl, ィ´ ̄ ̄> 、_ , ― 、⌒ ヽ | ヽ /`ト个 ‐rィ_〕 Yl /\ 一二三三/ {. |l_| l ─ ☆ / r' | / T,ィ⌒) { | } 一十二三|! jl. |li ⌒Y 」 | / Y´ /「 // ! | |  ̄「 T  ̄l `ー ′ _丿 L._j 少个i´ t.Z ,' l ヽ. l | l \ / // {. l├‐} ∨ ,.' ! i | l─ ー──< \\⌒ ヽ / \ |/ .j/ / ,' ', ', ヽ L_//\/ ヽ ( ) , / /、 / / } ヽ | ! | / / \ ( ノ / { 、 / / / // } j l / / ノ\ ー ´ , / { L / //' / { ⊂ ̄ \ / / ヽ └t iー、___ / _/ | / | 、ー ´/⌒ヽノ ゝ} / ,' / (/| | | j/ ´ / _ _./` ー- ―一 ゙ // / l -| /┬┴、 \――――\_--- -― '_/―――― .` ─ ヽ、__|_ / ll  ̄ ̄` ー―一'¨ \ _ノ[SPLIT] / ̄ ̄ ̄ ̄\,, /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 | ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ /|/\/ ^ヽ l i i | ,〃ミy ィ彡ミ、 | ,@⌒ ̄⌒@、 | | l ″ ソリ |__| l ,ノ9 ( ( ヾソソリゞソ ノ i~' ,r┴─-、ィ´i | / ″\l' l l rヽ__)つ | ,|,、,、,、,、,、,(、~'二'うン ~(__)ー(__)_) ("__)
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前へ ようやく決心が付いたのは10時を回ったときだった。 さっさと荷物をバッグにしまっていく。 すぐに目の前に在った荷物はバッグの中に入った。 僕は此処を出る前にドラえもんの部屋へと入った。 そこにはまだ昨日の冷めたハンバーグがあった。 ………流石にもう食べれないだろう。 僕はハンバーグを捨てた。何故か涙が出た。 僕は友情を捨てたのか……。 置手紙だけはバッグに入れておいた。 またドラえもんに会えると願って――― ジム戦を終え、僕は次の町へと向かおうとした。 「あら、久しぶりねのび太さん」 「……しずかちゃん」 いつもならハイテンションになる状況。 だけど今は世界が暗く見えた。 「元気無いわね……まぁ経験値稼ぎとして戦うわね」 「!?」 僕はその言葉で目が覚めた。 僕が……経験値? 「何を言っているんだい?」 「何って貴方を経験値稼ぎにするだけよ、さぁ勝負よ」 ………本当に変わってしまったのか……今までのしずかちゃんじゃ無かった。 「頑張って!エンペルト!」 しずかちゃんのボールからエンペルトが繰り出される。 僕は仕方なくコダックを出した。 「あら?まだそんなマヌケなポケモンを使ってたの?笑えるわね……」 「何だと……?僕のコダックを馬鹿にしているのか? コダックとは今まで一緒だった!戦う時も!食事の時も!僕が疲れて歩け無くなった時も!」 僕は怒りが爆発した。 コダックを馬鹿にするなんて許せなかった。 ……ドラえもんと別れたあの夜もずっと励ましてくれていた。 そんなコダックを……馬鹿にするなんて! 「コダック!ねんりきだ!」 「エンペルト!……軽く遊んであげなさい」 ねんりきはエスパータイプの技。エンペルトの鋼タイプには効果があまり無かった。 もちろんそんなことは知っていた。 でも今はそんなことを気にしてない。もう怒りしか感じなかった。 少し前までは親友だったしずかちゃんを相手に…… エンペルトに痛ぶられたコダックはなす術も無く倒れてしまった。 ここで僕は我に戻った。 (僕の手持ちじゃ相性が悪すぎるけど……行くしかない!) 「行け!ズガイドス!」 「貴方本当に馬鹿ね?今度はズガイドスだって!」 嘲笑するしずかを他所に僕は命令を出した。 「とっしん!」 ズガイドスはエンペルト目掛けてぶつかって行った。 しかし簡単に弾き飛ばされてしまう。 「ズガイドス!」 もうズガイドスの戦う力は僅かしか無かった。 「ズガイドス……頑張ってくれ!」 僕の声が届いたのか、ズガイドスは咆哮する。 「何この声……嫌な予感がするわ…エンペルト!トドメをさしなさい!」 エンペルトが鋼の翼をズガイドス目掛けて振り落とした。 しかしその攻撃は止められる……進化したズガイドスつまりラムパルドに。 「ズガイドスが進化した……!」 僕は感激した。 あの日雨で寂しそうに僕を見ていた眼とは違う……逞しい紅い眼だった。 「そんな……戦闘中に進化するなんて……でも体力は少ししかないはずよ! エンペルト!もう一度攻撃よ!」 「二度も同じ手には掛からないよ!ラムパルド!左に避けてがむしゃらだ!」 HPの少なかったラムパルドのがむしゃらは半端無い威力だった。 エンペルトは後一撃まで削られる。 「よし!ラムパルド!とっしんでトドメだ!」 「エンペルト……!しおみず!」 激突音がなり、辺りはその音しか聞こえなくなる。 砂煙が晴れるとそこには2体同時に倒れていた。 「引き分けか……戻れ、ラムパルド」 僕は瀕死になったラムパルドをボールに戻した。 (ホント……こいつには助けれてばかりだな) 僕が後ろを向いて去ろうとした瞬間だった。 「私のエンペルト……糞…!まだ勝負は着いてないわ」 「何?引き分けで終わりじゃ……」 「次はチリーン!絶対にアイツをぶちのめして!」 しずかちゃんの口調はもういつものじゃ無かった。 もう……勝利にしか目がいってない。 「な…、こっちはポニータだ!応戦しろ!」 「ポニータ!すぐに決着を着ける!とっしん!」 サイコウェーブよ!チリーン!」 今度も引き分けだ……僕の手持ちは後一匹しか居ない。 「ちっ……また負けたか、今度は……ハピナス!」 しずかちゃんはハピナスだ。 僕のエイパムじゃ……勝負は見えていた。 「ありがとうね。のび太さん、いい経験値だったわ」 しずかちゃんんはそう吐くと去っていった。 僕は急いでポケモンセンターに向かっていた。 一刻も早く回復させたいがために。 ポケモンを回復させている間、僕はあのソファーに座って考えていた。 (もう……皆が皆じゃ無くなってる) (スネオも……出来杉も……しずかちゃんも!) ジャイアンはこの世界に来てからまだ会ってないので知らなかった。 ドラえもんは……この世界でも一番優しかったなぁ――― のび太さ~ん、もう終わってますよ?」 ジョーイさんの声が不意に聞こえ、僕は立ち上がった。 ポケモンを受け取り僕は次の町へと向かう。 しかし途中でリンチを受けてしまうのはそれから30分後のこと…… みんなのてもち(もう書かないわ、ここの略の部分) のび太 コダックLv31 ラムパルドLv30 エイパムLv30 ポニータLv30 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか エンペルトLv40 チリーンLv38 ハピナスLv36 出来杉 不明 ドラえもん 不明 ふらふらと歩き続ける僕。 夏の日差しが容赦なく僕を攻撃する。 流石に朝食に続いて昼食も取らなかったのが不味かったのか…… 今にも倒れそうな感じだ……も、もう限界…… 僕の倒れた先は物凄く運の悪いところだった。 ――――地元でも有名な高校生のグループだった。 数分ほどたってボコボコにされた僕は地に横たわっていた。 (……僕ってホントついてないよな……) 僅かに残る意識でそんなことを考えていた。 そして僕の意識はそこから飛ぶ。 気が付くと僕は地面ではなく、豪華なベッドに横たわっていた。 「あれ……?此処は?」 「おや、気が付きましたか」 僕の視界の外から声が聞こえた。 ……優しそうなお爺さんの声だ。 「此処はポケモン屋敷、ウラヤマ様の屋敷で御座います」 「……はぁ……そうなんですか」 どうやら僕はリンチを受けた後、この屋敷の執事に拾われたそうだ。 この1~2週間はウラヤマとか言う人が別荘に出掛けてるみたいで、 屋敷には執事と数人のメイドしかいないい。 ……医者に見てもらったところ全治1週間だそうだ。 しかし怪我が治るのを待ってちゃ皆とかなりの間が開いてしまう…… そんな事を考えながら、ベッドの上で1日は終わりを告げた。 2日目の朝、僕は執事からモンスターボールを貰った。 僕が倒れていた周りに落ちていたそうだ。 「……ん?これ……コダックのだろ、ラムパルドのだろ、エイパムのだろ、 ポニ……!」 良く数えてみると、僕のボールは3つしか無かった。 ポニータのが無い………僕はショックを受けた。 執事にもう一度確認してみた所、周りには本当に3つしか無かったそうだ。 もう一度ポニータに会いたいなぁ………もう一度ポニータと一緒に…… 3日目、朝食を取った後屋敷の中が急に騒がしくなった。 (…?どうしたんだろう?) 僕は中々上手く動かない体を無理やり動かし、騒がしい方へと向かった。 何故か手にはモンスターボールが握り締められていた。 これから起こる事を予知でもしたのか……今思うと不思議だった。 玄関の辺りに着くともうそこは屋敷の中じゃない……戦場だ。 ポケモンが暴れ回り、屋敷内を壊していく。 「!何なんだこの有様は……」 僕が声を出すと騒ぎの中心に居た人物達は僕に向かって喋り始めた。 「我々はギンガ団、ウラヤマ氏の所有する金を奪いに来た!」 …………ギンガ団?まさか……ロストタワーで聞いたあの…… 僕の手は勝手に動いた。今までの僕だったらこの状況では逃げ出しただろう。 だが今は昔の僕じゃない、弱虫ののび太じゃない。 ドラえもんの居なくなったあの日に誓ったことだった。 「行け!ラムパルド!」 僕とギンガ団と名乗る変な格好の奴らと交戦状態になった。 こっちのポケモンは3匹。相手は70……いや、100匹以上はいた。 「コダックは左のズバットにねんりき、ラムパルドは右側にズバット達を蹴散らせ!エイパムは後ろだ!」 僕が戦った中でも一番の奮闘だった。 何しろ……相手が「ギンガ団」だからだ。 戦いは僕の方が優勢に見えた……しかしそれは最初だけである。 今は完全に押され気味だ。コダック達も僕の周りに追い詰められていた。 「糞……どうすれば……!」 僕が舌打ちをした時だった。急にコダックの体が光り始めた。 ―――進化だ! 僕のコダック……いや、ゴルダックは予想以上の強さを発揮した。 ゴルダックを先頭にラムパルド、エイパムも相手を次々に倒していく。 しかしそれもまたすぐに終わってしまう。 むしろさっきより押されている……幹部の登場のためだ。 ギンガ団幹部と名乗る女は僕のポケモン達をじわりじわりと押していく。 (やばい……このままじゃ負ける!) 僕達は遂に壁に追い詰められた。 もう……終わりだ。 「スカタンク!かえんほうしゃ!」 幹部の命令で強力な炎が僕達目掛けて放たれた。 僕の脳裏に微かに浮かんだ。 (し……死ぬ!) この世界で死ぬとは思わなかった。 僕は手で頭を押さえ、しゃがみこんだ。 一つだけ思った事がある。……ドラえもん、ごめんね。 「イワーク!炎を受け止めろ!」 ……僕が目を開けると目の前には巨体で炎を受け止めているイワークだった。 (だ…誰だ?) 「のび太!大丈夫か!?」 僕のもとへと走り寄ってきたのは……ジャイアンだった。 「ジャ……ジャイアン!どうして此処に!?」 「……心の友は放っておけないからな」 ジャイアンがもの凄く格好良く見えた。 「ジャイアン!」 ギンガ団との戦闘にジャイアンが加わってくれた。 これなら……勝てるかもしれない! みんなのてもち のび太 ゴルダックLv33 ラムパルドLv32 エイパムLv31 ポニータ(行方不明) ジャイアン ハヤシガメLv32 ドンカラスLv32 イワークLv31 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 ジャイアンが戦いに参加してくれたお陰でこっちも押し返せるようになった。 大量のポケモンを次々と倒していく。 最後には屋敷の中に1匹もポケモンが居なくなった。 「お…覚えてろよ!」 良く聞く台詞を吐き、ギンガ団は撤退した。 ――僕は壊れた屋敷をどうしようか考えていた。 此処の執事さんにもお世話になったし…… そんな事を考えているとジャイアンが話しかけてきた。 「のび太、お前中々やるな……一緒に行かないか?」 仲間を失った僕には心強い味方だ。 僕は頷いた。 「ジャイアンこそ……僕も付いて行くよ」 「なら決まりだな、早速出発だ」 僕達は半壊しているポケモン屋敷を出て行った。 また雨だ…… この間も雨といいここ数日は雨が多い。 今もジャイアンと一緒に雨の降り続く道をひたすら歩いていた。 「ジャイアン、次のジムは何所だっけ?」 「えーと……確かノモセだ、水タイプのジムらしいな」 「水タイプ?」 僕の手持ちは良く見ると水タイプに強いポケモンがいない。 新しいポケモンをゲットすることになるだろうな…… いつの間にか僕達は大きな水溜りの前に居た。 「此処を抜けたらノモセシティだ、頑張るぞのび太」 「うん……」 水溜りと言うよりもう沼に近かった。 流石に抵抗があるが、此処を抜けるとノモセと聞き思い切って水溜りに飛び込んだ。 ポケモンセンターに着く頃は濡れている場所が無いほど濡れていた。 「ジャイアン……僕はお風呂に行ってくるね」 「俺もだ」 (…え…) とりあえず体を暖めた後、僕達はジムに行くことにした。 「ジャイアン、実は僕の手持ちじゃ負けそうなんだ……」 「確かにお前の手持ちじゃ即死だな」 ちょっと酷い。 「だから僕はサファリパークに寄ってから行くよ」 「俺もだ」 (…え…) 「500円になりまーす」 僕達は500円(僕のお小遣いと同じ値段だ)を払い、サファリパークに入った。 中は広大な湿原だ……ここなら良いポケモンが手に入るかもしれない。 僕はサファリボールを握り締め、またまた水溜りに飛び込んだ。 「のび太、そろそろ帰るぞ」 かれこれ20分はかかっている。 僕はまだポケモンにすら会ってなかった。 「待ってよ…後10分待ってくれ!」 僕は今までに無いほど集中していた。 「あ!野生の……何だあれ」 僕がようやく見つけたポケモンは緑色で空中に浮いているポケモンだった。 「…仕方ないな……捕まってくれ!」 ボールは上手くポケモンに当たり、地面に落ちた。 しかも一発で捕まえてしまった。 「やったー!」 僕は喜びのあまり、沼に顔から飛び込んでしまった。 もう一度ポケモンセンターに寄ったのは言うまでも無い。 「此処がジムだよね?」 「あぁ……俺が先に行くぜ」 「いってらっしゃーい」 30分ほどするとジャイアンは帰ってきた。 ドダイドスのはっぱカッターで楽勝だったそうだ。 僕は新しいポケモンのタイプが草とあって、自信満々でジムの中に入った。 みんなのてもち のび太 ゴルダックLv33 ラムパルドLv32 エイパムLv31 マスキッパLv27 ジャイアン ドダイドスLv34 ドンカラスLv32 イワークLv32 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 ジムの中は水だらけだ……泳げない僕に宣戦布告か 入り口の辺りをぐるぐる回っていると1人のハイテンションな男が話しかけてきた。 「お!迷ってるね?迷っちゃってるね!?」 正直こういうキャラは苦手だ…… 「迷ってますけど…」 「そうかそうか……教えてあげてもいいけどなーどうしようかなー」 僕は軽くパンチを入れた。 「乱暴な子供は好きじゃないけど…教えてあげるよ」 「はぁ……」 少しウンザリだ。 「このジムは泳いで渡るんじゃなくて、水の高さを変えて移動するんだ」 (何その水の神殿は……僕がダークリンク戦から進んでないの知っててのことか?) 「難しそうですね……」 「そういえばさっきの少年は無理やり泳いでいたぞ!」 ジャイアンは泳げるけど僕は泳げない。 仕方なく謎解きを頑張った。 「ここのボタンを押すと…駄目だー」 かれこれ30分はかかっている。 何とか1つ目は渡れたものの、その次に悩んでいた。 「あーもーそうすればいいんだ!?」 イライラしていた時に僕はあることに気がついた。 「ゴルダック使えばいいじゃん!」 タイプも有利なため、マスキッパ1匹でジム戦は終わった。 「ムフフ……僕って頭がいいのかな?」 いや、ただ弱点着いただけだから……今思うとこの頃の僕は馬鹿だった。 僕は4つ目のバッジをケースに入れ、ジムを後にした。 「あれ?ジャイアンがいない……ポケモンセンターかな」 「石に1時間近く立てば人は待たなくなるだろう。 多分ジャイアンは5分と待っていられないだろうな…… 僕は急ぎ足でポケモンセンターに向かった。 「ジャイアン、ジム戦終わったよ!」 ソファーで寝ているジャイアン(凄く迷惑だ)をたたき起こした。 ちょうどその時だった。 「此処は我々ギンガ団が制圧した!」 「!?」 「糞!またあいつらか!俺が叩きのめしてやる!」 ジャイアンは寝起きにも関わらず、モンスターボールを手に取り、勝負を仕掛けようとした。 「待ってジャイアン!此処は人が多すぎるよ!道路に出よう!」 「…そうだな……おい!ギンガ団とやら!こっちに来い!」 ジャイアンは壊れた窓ガラスから叫んだ。 「我々の目的はあのガキ共を捕まえることだ!殺すなよ!」 隊長と思われる奴が下っ端に命令した。 僕達は町を出て、人気の無い砂浜まで来ていた。 「ここまで来れば……行け!ドダイドス!」 「こっちはラム……!」 僕がポケモンを出そうとしたとき、思い切り殴られた。 ……あっちは本気らしい。 大人数十名に僕達は力ずくで地面に押さえられた。 流石のジャイアンも抵抗は出来ない……ここまでの様だ。 「この2匹か?邪魔をしてきたのは?」 「何だと!俺達は動物じゃ…!」 ジャイアンの言葉はギンガ団によって止められた。 顔面に蹴りを受け、鼻から血が出ていた。 「こいつらを連れて行け!」 隊長らしき人物が下っ端達に命令する。 「待て!この眼鏡を掛けた奴は関係ない!俺がやったんだ!」 ジャイアンは僕に手錠を付けようとしている下っ端に向かって叫んだ。 ……ここまでの事を整理すると、どうやらポケモン屋敷の一件の事らしい。 多分ボスに命令されて僕達を捕まえに来たんだろう…… 「ん?…情報によると2人組みだったようだが……」 「だからこいつは関係無いって言ってるだろ!」 ジャイアンが僕を必死に庇う。 僕は今の状況にどうしたらいいか分からなかった。 本当に…馬鹿だ僕は―――― 「情報にミスはつき物だからな…よし!このガキだけ連れてくぞ!」 ギンガ団達はジャイアンを担いで、消えていった。 最後に何か聞こえた。ジャイアンの声だ。 「俺の事は気にするな!早く行け!」 ……僕は言われたとおりポケモンセンターに戻った。 僕は部屋に篭った。 考え事をしていた。 (ジャイアンが連れて行かれた……) (これは僕のせいだよな……馬鹿だよな僕って) (それにドラえもんにも………) (全部……僕が生きているから……!) 僕は近くに在ったナイフを取り出した。 冒険初日に、 「色々あると思うから」 とドラえもんに渡されたナイフだった。 床に紅い液体が広がる。 白いカーペットに紅い……紅い紅い……僕の血が………… みんなのてもち のび太 ゴルダックLv33 ラムパルドLv33 エイパムLv32 マスキッパLv29 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 ナイフは手のひらを掠った。 血は大して出ていない。 ……震える手を押さえつけ、今度こそ手首を狙った。 その時だった。 「止めておいた方がいい……君、痛いの好きじゃないだろ?」 「出来杉……!」 僕の後ろには出来杉が立っていた。 「何故此処に…?」 「いや……君に興味があってね……」 気になる言葉だ。 僕は問い詰める事にした。 「何のことだ?」 「おや?死ぬ前にそんなことを聞いてどうするんだい?」 出来杉は両手を横に振り「分からない」というポーズを取る。 「そんなの僕の勝手だろ!」 何故か叫んでしまった。 「そうだね……とりあえず言っておくよ…… まさか君が此処まで順調に来るとは思わなかった ジム戦を次々に終わらせ……遂には此処まで来た さらにもっと驚いたのはしずかちゃんとの対戦だ」 出来杉は長々と喋り始める。 僕は聞き入っていた。 「しずかちゃんとあんなに対等に戦えるなんて思っても無かったよ もう少し上手な戦い方をしていれば確実に勝てていたしね…… 次にギンガ団との対戦だ 奴らはああ見えて中々の実力者集団だ 君と…ジャイアンで勝てたのが不思議だ つまり………君は僕を越す存在にもなり得る」 所々意味が分からなかったが1つだけ分かった。 僕が……出来杉を越す……。 今は死ぬことなんて考えてなかった。 ただ出来杉の話に聞き入っていたのだ。 「そして最後に言うことがある…… 君は今のままじゃ弱すぎる」 「?……今まで言ってきた事と違わないか?」 少し疑問に思ったがすぐに出来杉の話し声にかき消される。 「ドラえもんと別れる一部始終を見せてもらったよ あれは完全に君が弱いから起きたことだ さらにジャイアンとの事件、これも君が弱いからだ 君が『強かった』らスネオにもギンガ団にも勝てたはずだ 君自身が強くならなきゃいけないんだ」 ここまで来て1つだけ、1つだけ思った。 出来杉は…何故僕にこんなことを言うのか? 「まぁ……死ぬか強くなってギンガ団からジャイアンを取り戻すか どっちかにすることだね」 出来杉はそう吐くと僕の部屋から出て行った。 ポケモンセンターで手を消毒し、絆創膏を張っておいた。 1~2日も経てば直るだろう……そう言われた。 今僕に残された道は1つになった。 『強く』なってギンガ団を潰し、ジャイアンを取り戻すこと…… しかし今の僕は弱い。 あのギンガ団相手に簡単に勝てるはずが無い。 僕はひたすら修行を続けていた。 【ジャイアンサイド】 俺は2日ほど牢に入れられた後、外に出された。 下っ端が言うには、 「ボスと対面する」 らしい。 俺は無理矢理歩かされた。 俺を先導していた下っ端達が急に止まった。 「着いたぞ……顔を上げろ」 今度も無理矢理顔を上げられた。 前には40~50代の男が立っていた。 老けているように見えるだけなのか……良く見ると30代前半だ。 「こいつが…我々ギンガ団の邪魔をしたガキか……ふん、醜い顔だな」 「んだと!…ぐっ」 俺はまたも無理矢理押さえつけられる。 まったく…歯が立たない。 「お前……良く見ると…『トレーナー』の顔をしている…使えるかもな」 「……?」 一瞬意味が分からなかった。 しかしそれはすぐに解ける…つまり俺がギンガ団の一員になるってことだ。 「聞いたことあるか?」 急に喋りだした男。 何所と無く嬉しそうだ。 「最近5人の子供達がジムリーダーを次々に撃破している……こんな事は歴史上初めてだ」 (5人……?) 「更にはその内全員が我々ギンガ団の邪魔をしている!」 男は傍にあったデスクを叩いた。 (スネオ達も……) 「そう……もう1つ聞いておくか……?」 「…?」 また喋り始めた。 しかし内容はさっきのより難しかった。 「君は『ポケットモンスター ダイヤモンド パール』をやったことがあるだろう」 「……は?」 意味が分からない。 こいつらは「ドラえもんの道具の世界の中の住人」だ。 現実世界の事を知っているはずが無い……。 「君…まさかギンガ団に連れ去られるなんてイベント聞いたことがないだろう」 「あぁ……」 「何故君が此処にいるか…それはこの世界が狂い始めてるからだ」 狂い……? まさか!此処は道具の世界のはず! まぁドラえもんの道具には故障が多いから…… 「我々はいわゆるバグだ…もうゲームの世界通りには進まないだろう そう…ギンガ団は遂に…!世界を征服することが可能となるのだ!」 男は高笑いを始めた。 この事を知らせないとまずい……。 早くこの世界から脱出しないと……きっと大変なことになるだろう。 「最後にもう1つ……君達は…この世界に来てから何かおかしいと感じたことがあるだろう 例えば……性格が急に凶暴になったり…穏やかになったり… それらは全て……この世界が狂いだした証拠だ……」 俺はこの言葉で気づいた。 今までの俺は俺じゃなかった。 ポケモン屋敷でのび太は助けるともしてもそれから のび太と一緒に行動する……? ありえない……絶対にありえない! 「何か気が付くことがあるようだな…… まぁ今はギンガ団のために働いてもらうよ」 男が指を鳴らすと奥の部屋から大きな機械が出てきた。 「最新の洗脳マシーンだ……さぁ、君もギンガ団の一員だね」 俺は成す術も無く、ヘルメットの様なものを被せられた。 そこから俺の記憶は無い…………… 決心してから2日経った。 僕は2日間、ずっと修行を続けていた。 『強く』なるために。 お陰でポケモンのレベルはもちろん、体力も精神も大分鍛えられた気がする。 僕は遂に次の町へと向かった。 長い長いスタートを終え、英雄は遂に走り出す―― みんなのてもち のび太 ゴルダックLv35 ラムパルドLv34 エテボースLv34 マスキッパLv32 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 「はぁ……はぁ……」 僕は前を目指した。 しかし前が見当たらない。 その理由は周りが霧に囲まれているからだ。 これじゃあ前も後ろも分からなくなってくる………。 しかし僕はひたすら「前」へと向かった。 こんなことになったのは数時間前のことである。 僕は道端に落ちていた『秘伝の薬』なるものを拾った。 更に、近くにはお守りの様なものも見つけた。 「何だこれ……まぁ拾っておこう」 この2つを拾ったからこそ目的地を変えなければいけない事になる。 僕は拾ったものをソファーの上で眺めながら横になっていた。 ここはホテル。このホテルのロビーで寛いでるのである。 「…お…のび太じゃん!」 「?……君…良く僕の前に姿を現せるな……」 僕の横に立っていたのはスネオだった。 僕はソファーから立ち上がり、モンスターボールを向けた。 「勝負だ」 ボールをつき付けられたスネオは何もしようとしない。 「まぁ…落ち着けよのび太」 「落ち着いてられるか!早く勝負だ!」 この頃怒鳴る機会が多い。 勝負しなかったらお前が持ってる物について喋ってやってもいいけど?」 ……僕は『ポケットモンスター ダイヤモンド パール』を遊んだことが無い。 当然だが僕のお小遣いじゃDSもソフトも買えない訳だ。 つまりこのゲームは僕の初プレイとなる。 ……という事は僕は今持っている物の価値を知らない。 僕は仕方なくボールを下ろした。 「……ちゃんと聞いておけよ」 スネオは短く言うと同時に喋りだした。 「その『秘伝の薬』と『お守り』…何所で見つけた?…いや、貰ったか?」 「いや…これは拾ったものだけど……」 僕が言った事はおかしかったらしい。 スネオは少し笑っていた。 「ありえねーよwww…あぁ……話を続けるぞ」 スネオの変わり様は何か凄かった。 「『秘伝の薬』と『お守り』は本来シンオウ地方チャンピオンであるシロナから貰うはずだ… いや、この事は置いておこう… お前がそれを持っている以上イベントを起こさなきゃいけない 今からカンナギタウンへ向かうんだ そこに答えがあるだろ…あ、秘伝の薬は道中使うからな」 スネオの言葉の後僕は走り出した。 これ以上皆と差をつけられたら確実に負ける。 それにその間にジャイアンの身に何が起こってるのか…… 僕はタウンマップを開き、カンナギタウンへと向かった。 ――――で、今に至るわけだ。 途中、頭を抱えているコダック達に『秘伝の薬』をあげてみたらコダック達は静かに森に帰っていった。 僕はお守りを握り締め、いつの間にか走り出していた。 霧が晴れてきた。 多分カンナギが近い証拠だろう…… しばらくすると前方には町とも言えぬ村の様なものが在った。 もちろんポケモンセンターが在る…寄っていくことにした。 ポケモン達の回復を終えた後、僕は近くの人達から聞き長老の家へ向かった。 僕の手の中のお守りを渡すそうだ。 ガチャ…とドアを開けた。 「こんにちは……長老さんは居ますか?」 奥の方から人が出てきた。 小さい女の子だ。 「おばあちゃんならほこらへいったよ!」 「ほこら?」 「うん!真ん中ら辺にあるの!」 僕は「真ん中ら辺にあるほこら」とやらを目指した。 まったく……この世界のイベントは長い。 祠の中は薄暗く、ロストタワーの中の様だった。 奥から声が聞こえる。 「ここが祠か…何も無いな……引き上げるぞ!」 「あぁ……」 足音は僕の方へ向かってくる。 僕は自然と手にモンスターボールを握っていた。 みんなのてもち のび太 ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv34 マスキッパLv34 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 奥から出てきたのは2人組のギンガ団だった。 「…何だお前……邪魔だ、退け」 「……待て相棒…こいつどっかで…!そうだ!あの時のガキだ! ポケモン屋敷の時に邪魔しやがった奴だ!」 ギンガ団の1人が急に喚きだした。 「ジャイアンは……ジャイアンは何所だ?」 怒鳴る下っ端を無視して僕は聞いた。 「ジャイアン?……まさか隊長のことか?」 その言葉の後奥からまた人が来た。 なんとその人物は…… 「ジャイアン!何で此処に!?」 僕はジャイアンに駆け寄った。 しかしその反応はあまりにも冷たかった。 「…邪魔だ退け……」 「何言ってんだ…?」 ジャイアンの言ったことの意味が一瞬分からなかった。 「退けって言ってるんだ………退かないか…お前ら、殺れ」 ジャイアンの命令と共に下っ端2人が僕に襲い掛かってきた。 「糞…、まずはお前らを倒す!行け!ゴルダック!」 モンスターボールから僕のポケモンが現れる。 「こっちはゴルバットとドーミラーだ!」 ギンガ団の下っ端達は2体のポケモンを出してくる。 ……もちろん僕の方が不利だった。 完全に押されてる……。 「君……馬鹿だね…これはダブルバトルだよ?…行け!ロゼリア!」 後ろから僕に声を掛けた奴はポケモンを繰り出してきた。 「…!出来杉!」 ロゼリアを出した者は出来杉だった。 何故こんな所にいるのか…? 今はそんなことを考えている暇は無い……目の前の敵に集中した。 「ドーミラー!さいみんじゅつでゴルダックを止めろ!」 ドーミラーの目から怪しい光線の様なものがゴルダックに当たりそうになった。 「ロゼリア、しびれごな」 急にドーミラーの攻撃が止まった。 出来杉のロゼリアがしびれごなを使ったからだ。 「ゴルダック!みずのはどうでトドメだ!」 ドーミラーは勢い良く後ろに倒れこむ。 そのまま起き上がることは無かった…戦闘不能だ。 「余所見してると死ぬぜ……ゴルバット!エアカッター!」 ゴルバットの攻撃はロゼリア目掛けて飛んでいった。 運悪く急所に当たってしまったロゼリアは一撃で倒れてしまった。 「……次はルカリオ、お前だ!」 2つ目のボールからはルカリオが繰り出される。 「出来杉!お前の出番は無いよ……ゴルダック!ねんりきでトドメだ!」 「遅いんだよ君の攻撃は……ルカリオ!あくのはどう!」 後から出したはずのルカリオは僕のゴルダックのスピードを遥かに超していた。 もちろんゴルバットは一撃で沈んでしまう。 「……ジャイアン!」 下っ端が負けたことによって僕はジャイアンの下に近づけた。 「……邪魔なんだよ……どいつもこいつも!」 ジャイアンは僕の顔を思い切り殴った。 僕は2m程吹っ飛ばされる。 「ぐぅ……どうしたんだよ…ジャイアン?」 辛うじて立ち上がった僕はジャイアンに聞いた。 その答えは思いもしなかった言葉だった。 「俺はギンガ団に入ったんだ…お前らとはもう関係ない」 ジャイアンがその言葉を吐いた後、祠を走り去った。 中に残っているのは出来杉と僕だけだ。 「…出来杉……さっきはありがとう」 僕は出来杉の方を向いてお辞儀した。 まだ殴られた頬はジンジンと痛む。 「……君、僕が手助けをしたと思っているのかい?」 「は?」 出来杉の言葉には意味が分からなかった。 僕を助けてくれたんじゃ無かったのか? 「僕は気まぐれで君に加勢しただけだ…勘違いしないでくれ…… それと……少し眠ってもらおうか」 出来杉は皮肉に僕に言った後、ルカリオを繰り出した。 「ボーンラッシュ」 ポケモンの技を受けて普通でいられるはずがない。 僕は口から込上げるものを感じた後、地面に転がった。 「……ふん……やっぱり邪魔なだけかな…」 出来杉の最後の言葉は良く聞こえなかった……。 みんなのてもち のび太 ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv35 マスキッパLv34 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 ルカリオLv36 ぺリッパーLv33 スコルピLv34 ロゼリアLv35 ドラえもん 不明 「う……」 目を開けると在るのは天井だった。 「気がついたかい?」 僕の横に座っていたのは青色の髪をしたおじさんだった。 (……確か僕は出来杉に…?) 「キミが倒れてたときはびっくりしたよ」 どうやら僕を助けてくれた人はこの人らしい。 この人の名前はアカギと言うらしい。 偶然通りかかったところで僕を見つけたらしい。 幸い僕の怪我は大したことじゃ無いそうだ。 2日もすれば僕は完全に回復していた。 その間アカギさんは僕に「夢」を話してくれた。 「私の夢はね…… くだらない争いを無くし理想の世界を創ろうと思うんだ」 昨日アカギさんが僕に嬉しそうに話してくれたことだ。 ……まったく、凄い人だ…僕だってこんなこと考えたこと無い。 その後アカギさんは僕にこう言った。 「何か伝説に纏わる力があったら教えて欲しい…… それが新しい世界を創るのに必要だからね」 僕はアカギさんと別れ、ジムに向かっていた。 「次はゴーストタイプか……」 僕の手持ちにゴーストタイプに強いポケモンは居ない。 しかし何だか勝てる気がした。 途中、僕達は休むことにした。 (ふぅ~…いつも思うんだけどゲームとは距離が違うんだよなぁ~) 確かにのび太はもう2kmは歩いている。 それでもまだズイタウンに着かないほどだ。 その時ボールから勝手にポケモン達が出てきた。 「……あぁ…お昼時かぁ」 僕はバッグの中からこの間買ったばかりでCMにも出ているブランド品 『ポケモンヌードル』を取り出した。 この『ポケモンヌードル』はポケモンも食べられるカップラーメンらしい。 お湯を沸かして注ごうと思ったときにエテボースがバッグの中から何かを取り出した。 こいつはよく勝手に木の実等を取り出して食べてるのだ。 僕はエテボースの『ポケモンヌードル』に水を入れてやった。 ジムの前に着き、僕は自動ドアを抜けリフトに乗った。 「何々?………………3+7+5? ……僕を殺す気なのか?」 僕は計算…いや、勉強が物凄く苦手だ。 繰り上がりのある足し算何て難しすぎて分からない。 僕は適当に「14」と書かれたドアを開けた。 「うわーっ!お前足し算もできないのか!?」 ドアを開けるとトレーナーが僕に突っ掛かってきた。 「……僕をバカにしたなー! 足し算は確かに出来ないけどムカつくんだよぁ! 行け!ゴルダック!」 その後、全ての問題を適当に(1回だけ正解だった)ドアを開けて進んだ。 気がつくと広い部屋に出た……ジムリーダーの部屋だ。 「新しいチャレンジャー?」 僕に話しかけてきた人がジムリーダーだろう。 にしても派手な姿だ。 「はぁ……」 「アタシ退屈でした……でも久しぶりに骨のありそーなトレーナー来ました アタシ勝って見せます、それがジムリーダー!」 (……テンション高いなぁ) 「行け!ラムパルド!」 「こっちはフワライドでーす!」 相手はフワライドだ…… どんな戦術を使ってくるか分からない…僕はフワライドが攻撃してくるのを待った。 「あやしいかぜ!」 フワライドの攻撃は見たことも無い技だった。 紫色の強風がラムパルドを襲う。 「ラムパルド!げんしのちからだ!」 げんしのちからは岩タイプ…フワライドには効果抜群だった。 「おーう…中々やりまーすね……このままだと負けてしまいまーす だから………だいばくはつ!」 強烈な爆発音が部屋の中に響く。 「ラムパルド!大丈夫か!?」 もちろん大丈夫じゃない、ラムパルドは瀕死状態だった。 しかし此方だけがやられたわけじゃない。相手のフワライドも瀕死だ。 「2体目でーす……行け!ムウマージ!」 「…頼むぞ!ゴルダック!」 エースゴルダックは何と一撃で倒れてしまった。 マジカルリーフのお陰だ。 「次のポケモンは何でーすか?」 「糞……今度はマスキッパ!お前だ!」 今度のマスキッパは中々の戦いをしてくれたが最後には倒されてしまった。 「……最後に残ったのはお前だ!行け!エテボース!」 最後のモンスターボールからはエテボースが繰り出される。 「最後のポケモンですか?……それでもアタシの勝ちです!」 (確かにエテボースの覚えている技はノーマルタイプのが多い……どうすれば…!) 「トドメです!サイコキネシス!」 僕が考えている内に次の攻撃だ……。 (……!そうだ!確かエテボースは……!) 「エテボース!いやなおとだ!」 耳が『いやなおと』で支配される。 サイコキネシスをまともに受けたエテボースは倒れそうだった。 「エテボース!回復だ!」 僕は咄嗟に叫んだ。 (頼む!何か起こってくれ……!) するとエテボースは懐から木の実を取り出して口に入れた。 (あれは……さっき漁ってた木の実!) 「!まさか持ち物を持たせてるですか? 仕方ありませんね……マジカルリーフで今度こそトドメでーす!」 何所からか出てきた鋭い葉がエテボース目掛けて飛んできた。 みんなのてもち のび太 ゴルダックLv36 ラムパルドLv35 エテボースLv35 マスキッパLv35 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん 不明 次へ
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前へ ここまでのあらすじ… 僕はのび太。 事件は出木杉の一言から始まったんだ。 「ポケモンの世界で遊ぼう」 僕、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、出木杉、ドラえもんの六人は ドラえもんの道具「もしもボックス」で部屋をポケモン世界に変えることにした。 だけどそれが出木杉の罠だったんだ。 出木杉は僕の部屋だけじゃなく、この町全てをポケモン世界に変えてしまった! そして出木杉はドラえもんを奪ってこのポケモン世界の支配者になったんだ…… そして出木杉が自分の右腕となる部下を探すため大会を開くと知った僕達は ドラえもんを助けるためポケモンを強くし、大会に出場する事を決めた。 大会当日… 僕達は苦戦しながらも予選を突破し、本戦に進出した。 本戦の一回戦、出木杉が送りこんだ幹部の一人にスネ夫が 怪我を負わされるが僕達はみんな勝利することが出来た。 その後出木杉の家に入り、出木杉がママが死んだ現実から逃げる為に この世界を作ったことを知った僕達は 『出木杉をもとに戻す』という新たな決意をして二回戦に挑むことにした。 二回戦はダブルバトル。 僕はパパと共に幹部二人と対決し、勝利した。 だが次に現れたしずかちゃんは様子がおかしい…… しずかちゃんはペアになったジンと言う男に捕まったみたいだ…… ジンに勝負を挑んだが僕は負けて大怪我を負わされてしまう…… 次の試合 ジャイアンは幹部の二人との対決になったのだが試合直前にペアのゴクが幹部のリーダーと知る。 ゴクは圧倒的な力で幹部二人を血祭りにあげ勝利した。 次の試合の終了後 急に出木杉が現れて『トレーナーへの直接攻撃をありにする』と宣言する。 そして……困惑する中スネ夫は二回戦へと向かった… キャラのまとめ(ネタバレ注意!) 『のび太』 手持ちはピカチュウ、ハッサム、ホウオウ。 切札のホウオウを上手く使えるかがこれからのポイント。 そしてピカチュウの進化も…… 『しずか』 現在行方不明。 『ジャイアン』 手持ちはカビゴン、ブーバーン、バンギラス。 手持ちは巨体のポケモンが多い。 実はまだカンナが死んだことを知らない…… バンギラスの巨体の謎も物語の鍵? 『スネ夫』 手持ちはクロバット、ジバコイル、??? 自分の実力の無さを気にしており、のび太達のなかで一番努力をしている。 予選で出会ったクリスの二回戦を目にし、さらに強くなることを望んでいる。 『ドラえもん』 出木杉に現在捕まっており、物語の序盤以外は登場していない。 『パパ』 手持ちはカイリュー、ウインディ、ライチュウ。 のび太のパパで実力も高い。2chオタクでママと仲直りするため大会に参加。 『出木杉』 手持ちはミュウ以外謎。 周り全ての支配を望んでいる。 『ジン???』 手持ちはルカリオ、サンダー、???。 しずかを監禁した張本人。 実力はかなり高く幹部二人を一人で倒したうえのび太に怪我を負わせた。 出木杉に強い恨みを抱いていて正体は……… 『ゴク』 手持ちはエンテイ、ファイヤー、???。 幹部のリーダー。実力は高い…… だが昔イジメにあい、性格が歪んでいて残酷な戦い方を好んでいる。 気付いてる人も多いと思うがカンナを殺したのはゴクなのだ。 『出木杉四代からくり』 業火、雷電、疾風、??? 出木杉の幹部のロボット四人衆だが三人は倒されている。 後一人は…… 『クリス』 手持ちはレジロック以外謎。 ロボットの様にただ命令をこなすだけのように戦う。 トレーナーを狙う戦い方を好んでいていつもフードを被り、姿を隠している。 クリスの正体は…… 『ミュウ』 赤い目と黒い体。そして圧倒的な力。 出木杉最大の部下でありポケモン。 だが……このミュウの行動には怪しい点がある。 『タイムパトロール』 まだ登場していないが物語に絡む可能性はかなり高い…… スネコンビ対キクシスター 「スネ夫君にしては……良い作戦だね」 「それじゃあ行くよ」 スネ夫達はステージに出ていった。 バニー「それでは……試合始め!!!」 「クォクォクォ」 怪しい二人の老婆がさらに怪しく笑い、ポケモンを出した。 キクノ「ドサイドン」 キクコ「フワライド」 地面にドサイドンが降り立ち、フワライドが高く浮き上がる。 キクノ「私達のコンボ……」 キクコ「あなた達に破れるかしら?」 スネ「クロバット!」 スネ吉「ヨノワール!」 スネ「まぁもうすぐ分かるよ。君らと僕らの作戦、どっちが凄いか スネ夫はキクコ達を指指して言った。 キクノ「黙りなさい。ドサイドン、地震よ」 地震により、ヨノワールがダメージをうける。 スネ「なるほど……フワライドには地震が当たらないって訳か。 でもクロバットにも当たらないよ」 キクコ「ふふふ、焦らないことが長生きのコツよ。 ……あれ行くわよ!キクノさん」 キクノ「はい! ドサイドン、フワライドにロックブラスト!」 スネ「何!?」 ドサイドンの手の穴から無数の小石がフワライド放たれる。 キクコ「フワライド、たくわえるよ」 フワライドが小石を吸い込み、どんどん大きくなっていく。 スネ「たくわえる?……まさか!スネ吉さん、まもるを使え!」 キクコ「フワライド、はきだすよ!」 フワライドの口?から無数の小石が勢い良く発射され、 フィールドの半分に降り注いだ。 キクノ「一体生きたようね」 クロバットはボロボロになって倒れているが、ヨノワールはまもるの効果で無傷ですんだ。 キクコ「さぁこのコンボをあなた達は破れるかしら?」 キクコが少しイラっとするくらいの笑顔で聞いてきた。 スネ吉「うっ!……スネ夫君何か対策考えたかい?」 スネ「なるほどね… 上のフワライドに攻撃しようとすれば、威力の高いドサイドンの技の餌食…… そして下のバトルに集中すれば、あのコンボが来る…… 完璧だよ…対抗策何て無い」 スネ吉「えっ!……スネ夫君何を言って」 スネ「今はね。でもこのポケモンを使えば、あんた達の二体を一気に倒せるよ」 スネ夫が手のモンスターボールを見せながら言った。 キクノ「面白いわね……早くそのポケモンを出しなさい!」 スネ「分かったよ。出てこい、ナッシー!」 三人「ナッシー!?」 三人「ナッシー!?」 あまりに意外なポケモンだったので他の三人は驚きの声を上げてしまった。 キクコ「ここは初代のSSの中じゃ無いのよ!」 キクノ「そうよ、いい加減にしなさい!」 スネ「うるさいな!!!」 三人「………」 三人は今度はスネ夫の大声に驚いた。 スネ「こいつでお前らを倒すよ。絶対にね。 あと1つ警告。あの技はもう止めといた方が良いよ。 僕はあのコンボを完璧に破れるからね」 スネ夫の言葉に少し焦っていたキク姉妹だが落ち着きを取り戻し口を開いた。 キクノ「……何を言い出すかと思えば」 キクコ「そんなこと言って私達にあのコンボを使わせない作戦ね」 キクノ「これがあなたが言ってた作戦?」 キクコ「笑わせないで!早速そのナッシーを倒させて貰うわよ!」 キクノ「ドサイドン、ロックブラスト!」 キクコ「フワライド、たくわえる!」 フワライドが小石を次々吸い込んでいく。 スネ「今だ!ナッシー、タマゴばくだん!」 ナッシーの顔に新たな実ができ、フワライドに放たれる。 キクコ「なるほど」 キクノ「フワライドにタマゴばくだんを飲ませるって訳ね」 キクコ「でもこの距離じゃ……」 キクノ「絶対に当たらないわね」 タマゴばくだんは横に流されている。 キクコ「ほら、やっぱり……」 スネ吉「サイコキネシスだ!」 キクノ「な、何なの!?」 タマゴばくだんが急に方向を変えてフワライドの口に入った。 そして空に浮かぶヨノワールが姿を現した。 スネ吉「僕を忘れちゃ困るよ。ヨノワールは幽霊だから姿を消せるのさ」 ドォーン!!! フワライドが大きな爆音をたて爆発し、煙を上げて落ちてくる。 キクコ「フ、フワライド!」 スネ吉「ヨノワール、サイコキネシスでドサイドンにぶつけるんだ!」 フワライドがドサイドンに激突し、誘爆を起こした。 スネ「ナッシー、とどめのウッドハンマー!」 先回りしてたナッシーの強力な一撃でドサイドンは倒れた。 キクノ「ド、ドサイドン!」 スネ「馬鹿だねぇ。僕の挑発にのってコンボを使う何て……笑っちゃうよ!w」 キクコ「……タマゴばくだんはノーマル技なのに何で!」 スネ「口に石を含んでる状態で爆発が起きればどうなるのか考えろよ。 飛行タイプを持ってるフワライドにはかなりのダメージだよ。 これで納得した?キクノさん」 キクコ「私はコの方よ!もう許さないわ、ゲンガー!」 キクノ「出ておいで、カバルドン!」 ゲンガーとカバルドンが現れた。 スネ「さてと……あれをもうそろそろやるべきだな…」 カバルドンの特性で起きた砂嵐が強くなっていく…… キク姉妹「ふふふ……私達を本気にさせたことを後悔させえあげるわ……」 そう言ったキク姉妹の姿が薄れていく。 スネ吉兄さん「この作戦……どこかで…」 スネ夫「兄さん、下だ!」 兄さん「!?」 スネ吉の真下から巨大なカバが現れ、その巨大な口で噛みつこうとする。 スネ夫「ナッシー、タマゴ爆弾!」 タマゴ爆弾に気づいたカバルドンはまた地面に潜った。 兄さん「あ、ありがとう」 スネ夫「お礼は良いからもっと集中するんだ! 敵はポケモンじゃなくて僕達を狙ってる!」 シュン! 兄さん「うわっ!」 突然上から黒い塊のような物が落ちてきた。 スネ夫「シャドーボール!上からゲンガーが狙ってるんだ!」 無数のシャドーボールが次々と落ちてくる。 スネ夫「兄さん!ヨノワールでゲンガーを止めてくれ! 僕はカバルドンを倒す!」 兄さん「分かった!」 ヨノワールが上に浮き上がっていく。 スネ夫「……もうそろそろだな」 スネ夫の背後から巨大なカバが… スネ夫「今だ、ナッシー!ソーラービーム!」 ナッシーが放ったソーラービームがカバルドンを吹き飛ばす。 その瞬間盛り上がった砂の山の中からキクノが飛び出してきた。 スネ夫「そこに隠れてたのか」 キクノ「何故カバルドンの動きが…」 スネ夫「少しは自分で考えろ!って言いたい所だけど教えてあげるよ。 相手が僕を狙ってるなら話は簡単さ。ナッシーに僕を狙わせたまま 待機させておいたのさ」 キクノ「なるほど。でもまだカバルドンは…」 スネ夫「僕の目的はそのカバを地面から引きづりだすことだったのさ。 見せてやるよ。僕のコンボをね」 キクノ「そんなの待ってる程私はお人好しじゃないわ。 カバルドン、また地面に潜りなさい!」 スネ夫「僕の勝ちだよ。ナッシー、サイコキネシスだ!」 キクノ「そんな技効かな……これは!」 カバルドンの上から大量の何かが降りそそぎ、巨大な爆発を起こした。 カバルドンは倒れた。 キクノ「これは……タマゴ爆弾!?」 スネ夫「そうだよ。あんたが様子を見てる間に タマゴ爆弾を砂嵐で上に上げといたのさ。 上にはゴーストタイプしか居ないから気づかれないし、 サイコキネシスで操れば相手を確実に倒せる……これが僕のコンボさ」 キクノ「なるほど……普通は当たりにくいタマゴ爆弾を サイコキネシスで操ることによって 確実にしかも大量に当てられる……それでナッシーを選んだのね」 スネ夫は顔には出していないがかなり嬉しかった。 前回は幹部に怪我を負わされた自分が今度は幹部を押しているのだ。 スネ夫『待ってろ、クリス!お前は必ず僕が倒してやる!』 キクノ「でもあなた……1つ忘れてない? 私達は必ず伝説を持っている。 そして私は地面使い……意味が分かるかしら?」 スネ夫「……分かってるよ。早く出しなよ。グラードンを」 キクノ「ふふふ……それじゃあ行くわよ」 辺りを包む熱風と共にグラードンが現れた。 頬を汗が流れる。 スネ夫「これがグラードンか……想像以上にでかいな」 キクノ「早速行くわよ。グラードン、噴火だ!」 グラードンの口から激しい炎が放出され、ナッシーを包みこみんだ。 キクノ「ふふふ、まぁタイプの差ね。さぁ次を出しなさい」 スネ夫「……甘いよ。ナッシー、催眠術だ!」 キクノ「な!…」 グラードンの巨体が地面に倒れこむ。 スネ夫「ナッシー、グラードンの口の中で大爆発だ!」 グラードンの半開きの口にナッシーが入り込み、爆発を起こした。 もちろんグラードンは倒れた。 キクノ「グラードンが……こんな簡単にやられる何て……」 スネ夫「……どんなに強い相手も作戦によっては倒せるのさ。 最初から炎技が来ると分かってたら『こらえる』をすれば良いんだからね」 キクノ「完敗だわ……あなたの勝ちよ」 ……その後キクコの使うゲンガーとギラティナは強敵だったが ジバコイルの強力な電撃とスネ吉の嫌がらせ作戦の連携で難なく倒すことが出来た。 強かった砂嵐が弱まっていく…… バニー「勝者、スネ夫 スネ吉チーム!」 二回戦から一時間後 バニー「それでは……三回戦進んだ人達の入場です!」 1ブロック四人……合計16人がステージに入場する。 もちろんのび太達の姿もある……しずかちゃんの姿も。 のび『凄い威圧感だ……』 ここまで来ると一般人も幹部も相当な実力者。 凄まじい力を放っている。 バニー「それでは三回戦の主旨を発表します。 前回発表された通りトレーナーへの直接攻撃をありとします。 もちろんトレーナーが戦闘不能または死亡させた場合も勝利です」 「すいませぇん!」 急に手を挙げたのはゴクだった。 ゴク「相手を殺さずに攻撃し続けるのはありですかぁ?」 バニー「基本的に無しです。まず相手がギブアップしたらそこで試合終了ですから。 でも……もし相手がギブアップすら言えない状態ならそれは仕方ないことですが」 そう言うバニーは何かを楽しみにしている様な顔をしている。 ゴク「そうですか」 ゴクは満足そうな顔で手を下げた。 バニー「それでは三回戦の組み合わせを発表します」 主な組み合わせ のび太 対 憂作 ジャイアン 対 麻実 スネ夫 対 ミクリ 『サファリパーク(元裏山)』 パパ「来たか……」 のび太達はパパに言われた場所へと来ていた。 パパ「かなり危険だぞ。良いのか?」 三人の顔に迷いは無い。 ………… パパ「ここだ」 サファリパークの奥の奥……フェンスを越えた先。 見た目は暗闇…… 良く目を凝らすと大きな穴が開いていた。 三人「ここは……」 パパ「出木杉が逆らった者を処刑する時に使う『裁きの穴』って呼ばれてる場所だ」 のび「そんな場所で何を…」 パパ「この穴には実験に使われて使い物にならなくなったポケモンが大量に住んでる。 今からお前らにはこの穴に入って奥まで進んでもらう」 ジャイ「……もし途中でポケモンに負けたら」 パパ「もちろん死ぬ……この穴のポケモンは皆人間に恨みを持ってる…… 油断したらすぐにあの世行きだ」 スネ「そんな!殺されたら意味無いじゃん!」 パパ「死ぬ覚悟が無いとあいつらには勝てない……それくらい分かってるだろ? これからは油断したら殺される……そんな戦いになる。 お前らはこの穴で命を守る手段を覚えるんだ」 のび「僕……行くよ」 ジャイ「こんなんでビビる俺様じゃないぜ!」 スネ「ぼ、僕だって…」 パパ「……そう言ってくれると思ったよ。本当に死にそうになったらこれを使え」 パパから穴ぬけのヒモを貰った。 のび「行くよ、みんな……」 三人は暗闇の中に入って行った…… 次へ
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前へ ドラミが一歩前に出る。 「しずかさん、私がやりましょうか?」 『ま、まさかさっきの怪光線で……』 いくらイズミでも光線銃(実はショックガンなのだが)には勝てない。 しかし、しずかはそんなドラミをたしなめる。 「いえ、ウォーミングアップにポケモンバトルをしたいわ」 「はん……舐めた真似を……」 強がりを言いながらも、相手がポケモンバトルを選んだことにイズミは安堵した。 「でも、貴方のポケモンは全て没収されているはずよ 」 「心配いらないわ。ドラミさん、あれを」 しずかが手を差し出すと、ドラミは3つのボールを手に乗せる。 「多分アレだけで大丈夫だと思うけど、一応」 その様子をみてイズミが顔を真っ赤にする。 「このわたし相手にポケモン3体……たった3体で勝てるわけないじゃない!」 ナメられている イズミは怒りに任せてカイオーガを繰り出した。 控室はポケモンバトルのスパーリングができる広さがあるとはいえ、 流石にその巨体は威圧感を与える。 そして室内にも関わらず雨雲が発生し、雨を降らせはじめた。 「濡れちゃうわ……」 しずかはカイオーガにも全く憶さず、自分の服が濡れることだけが気になるようだ。 「バカにするんじゃないわよ、早くアンタのポケモンを出しな!」 イズミの剣幕に、しずかはヤレヤレといった感じでポケモンを繰り出す。 それは三角形の形をした白い飛行ポケモン。 「な、なんなのよソイツ……」 イズミもこんなポケモンは見たことがない。 驚くイズミを後目に、しずかのポケモンが行動を開始する。 『は、速いっ!』 「でんじは!」 しずかの命令で電磁波を発生させる白いポケモン。 それを受けたカイオーガは麻痺させられてしまい、攻撃ができなかった。 「なかなか素早いわね……だけど、電磁波程度で勝った気になるんじゃないわよ!」 「いえ、私の勝ちね……」 しずかはそう呟く。 「どこまでも……バカにするんじゃないわよションベン臭い小娘め!そんな貧弱そうなヤツがカイオーガの攻撃を受けきれるはずがないっ!」 イズミの怒りをしずかは受け流すと、自らのポケモンに攻撃命令を下した。 「エアスラッシュ……」 翼から発生する衝撃波がカイオーガを襲い、それを受けたカイオーガが思わずひるんでしまう。 「エアスラッシュ」 「エアスラッシュ」 しずかの一方的な攻撃が続く。 『おかしい、カイオーガが怯みすぎる……』 イズミは不自然なほどの怯み発生率に焦りを隠せない。 このままではいくらカイオーガでも持たないだろう。 しかしポケモンを交換したとしても、また電磁波→エアスラッシュのコンボが待っているだけだ。 「そのポケモン、何かおかしいわよ!」 イズミのいちゃもんを聞き、しずかは言葉を返す。 「そんなことないわ。この子はトゲキッス。トゲチックの進化形よ」 『そんなもの聞いたことがない……だが、もしトゲチックの進化形ならば……まさか!』 そう、天の恵み。 追加効果の発生率を倍増させるあの特性を受け継いでいるのなら、この怯みの発生率も納得できる。 「だが、対処法がない……」 イズミの絶望の声を聞いて、しずかは勝ち誇ったように呟いた。 「ふふふ、ずっと私のターン……」 だが、イズミは諦めなかった。 カイオーガを引っ込め、キングドラを出してすいすいによる素早さの上昇に賭けたが、素早さに努力値を振っていないキングドラはトゲキッスを超えることはできずに散っていった。 だが、次に出したハンテールが撃破された時、ついにイズミにも勝機が見えてきた。 『エアスラッシュももうじきPP切れのはず……』 イズミの次のポケモン、カブトプスが姿を現す。 さっそく電磁波で麻痺させられてしまったが、 次に来るべきエアスラッシュの攻撃がこない。 エアスラッシュを撃てなくなったトゲキッスはニヤニヤと品の悪い笑いを浮かべている。 「エアスラッシュは弾切れのようね、げんしのちから!」 カブトプスの原始の力がヒットし、トゲキッスの体力をレッドゾーンに追い込む。 「ソイツさえ倒してしまえば、こちらのものよ!」 「仕方ないわね……トゲキッス、バトンタッチ」 バトンタッチ? エアスラッシュを撃てなかったさっきのターンに何かやったのか? イズミの疑念にしずかが答える。 「悪巧みの効果をコイツに移させてもらうわ」 そう、トゲキッスの笑みは悪巧みによるものだった。 そしてトゲキッスの代わりに現れたのは、イズミもよく知っている、 だがしずかが持っているはずがないポケモンだった。 「なぜアンタが……それを……」 「それは、あなたごときが知る事ではないわ、はどうだん!」 その攻撃を受け、一撃で戦闘不能にされるカブトプス。 「つ、強いっ!出木杉様の持つ個体以上かもしれない……」 この瞬間、イズミは敗北を確信した…… 戦いは終わり、イズミはその場で放心状態で崩れ落ちている。 「しずかさん……」 ドラミが心配そうにしずかを気遣う。 「ルネ以来、まだ少々記憶の混乱があるみたいだけど、大丈夫よ」 「どうやら催眠術で植え付けた疑似人格が強すぎたようね、ごめんなさい……」 すまなそうに謝るドラミに、しずかはそっと抱きついた。 「謝らなきゃならないのは私のほう。 ワガママに付き合わせちゃってごめんなさい……」 二人はしばらくその体勢で時を過ごし、そしてゆっくりと体を離した。 しずかは放心したイズミを見下ろす。 「私に残っている記憶がこの女を許せないと言っている。 そして私をレイプさせようとした……」 ドラミは無言でしずかの指示に従う。 「もう私は子供じゃない。あなたのしようとした行為、 そして出木杉がした行為には報いを受けて貰うわ」 一通り作業を終えると、しずかとドラミは控室を後にする。 「イズミさん、この世界が消えるまで、あなたは罪の重さをその身で体感してもらうわよ……」 ポケモンリーグ、第2の間。 「いけえっ、ラグラージ!」 「バクーダ、頼むよ!」 因縁のジャイアンとアスナの戦いが開始される。 「アスナ姉ちゃん、ダブルバトルじゃなくていいのかい?」 アスナはルネシティ襲撃の際、ダブルバトルに特化したユレイドルなどをパーティーに組み込んできていた。 だがアスナはそんなジャイアンの言葉は上の空だ。 「アタシには後がないんだよ。どんな卑怯な事をしても勝たなきゃならない……」 その言葉には、アスナの退けない覚悟が込められていた。 決戦直前、ポケモンリーグ殿堂前…… 「アスナ、君はまだ覚悟ができていないようだね」 出木杉の冷たい言葉が響く。 「か、覚悟……覚悟ならあります、出木杉様のために戦う覚悟が!」 出木杉がアスナに立つように命令する。 「後ろを見ろ」 アスナが振り向くと、そこにはマユミとエアームドが立たずんでいた。 「あのエアームドを倒せ」 背中から出木杉の声が聞こえる。 意図することはさっぱりわからないが、とにかく言われた通りにするしかない。 『鋼タイプなんてアタシのバクーダでイチコロさ!』 「いけ、バクー……きゃああっ!」 バクーダのモンスターボールを投げようとした直前、アスナの大きな胸が背後から鷲掴みにされ、揉みしだかれる。 「あああっ!」 その快感に心を奪われた瞬間、アスナの目の前にはエアームドの嘴が突きつけられていた。 「ほら、負けちゃった」 背後から胸をもてあそぶ出木杉。 「そ……んな、ああっ、これじゃ……戦えませんっ!」 「だろ、君は僕のために戦おうとしてくれたが、僕のために勝つことはできなかった」 アスナはショックを受けた。 確かにアスナは出木杉のために戦う、だがそれだけでは絶対に勝利できるとはいえない。 「アスナの胸、大好きだよ」 「はい、出木杉様……」 アスナはその快楽に身を預けつつ、出木杉のために「勝利」する事を誓った。 再び第2の間。 「ラグラージ、だくりゅうだっ!」 2度目の濁流がヒットし、バクーダがその体をゆっくりと横たえる。 アスナはバクーダを戻し、次にウインディを繰り出した。 『さて、アレを使わせてもらうわ』 「タケシ、あなたに面白いものを見せてあげるわ」 試合状況を確認するための大型ディスプレイがある部屋を映し出す。 「あ、あれは……マホ、ナホ!」 二人の少女が、十字架に貼り付けにされている。 『た、タケシ、タケシなの?』 『タケシっ、助けて!』 どうやらこちらからは声しか届かないようだ。 「姉ちゃん、どういうことだ!」 ジャイアンの怒声がアスナに叩き付けられる。 「今から、アタシのポケモンが戦闘不能になる度に、あの十字架が少しずつ下に降下していく」 アスナが床のボタンに指を伸ばす。 「まずはバクーダのぶん、と」 マホとナホが拘束された十字架がゆっくりと降下していく。 『いやああああああっっ!』 二人の悲鳴が響く。 マホとナホの足元には、10人ほどの男が目をギラつかせながら待機していた。 すでにその手は二人の少女の足からクツとルーズソックスを剥ぎ取り、己の欲望を満たす道具にされてしまっている。 「あれは出木杉様が飽きた女を狙うハイエナ達。あとは……分かるわね」 「人質……汚ねぇ、汚ねぇぞ!」 これではアスナのポケモンを倒すことができない。 アスナはその言葉を振りきるようにモンスターボールを投げる。 『アタシは、どんな手を使っても出木杉様に勝利を捧げる……』 ポケモンリーグ、第4の間。 「最後は、やっぱり……」 バトル場にいたのはナギ。 ヒワマキのジムリーダーだった女性である。 「出木杉様はこの奥にいるわ」 のび太がナギと戦おうとするが、それをドラえもんが制止する。 「のび太くん、先にいって」 「最初の作戦では僕がナギさんと戦う予定だったじゃないか!」 ドラえもんはイズミと、のび太はナギと戦う。 それが皆で立てた作戦なのだ。 「いや、君は出木杉を倒してしずかちゃんを救うんだ。君は将来しずかちゃんと結婚するんだろ!」 ドラえもんはのび太を奥に突き出すと、自分はナギとのバトルステージに走っていった。 「ごめん、ドラえもん!絶対にしずかちゃんは助けてみせる……」 のび太は後ろを振り向かず、ただ走り出した。 「頑張って、のび太くん……」 無事にのび太を見送ったドラえもんはナギと対面する。 「戦うのは止めよう……と言ってもダメですよね」 「ええ、もう私は元には戻れないわ」 ナギとドラえもんは、同時にモンスターボールを放った。 ドラえもん、ナギ、共に繰り出したのはエアームドだ。 「あら、私を相手にエアームドで戦いを挑むというの?」 「ヒワマキのジムリーダーだったナギさん相手なら多分勝てない……けど!」 ドラえもんのエアームドが影分身をする。。 「分かるわよ、そのエアームドは……つるぎのまい!」 ナギのエアームドは優雅に空を舞い、その攻撃力を増加させる。 「何もできないエアームドなんて、力でねじ伏せてあげるわ!」 「くっ、読まれてる……」 ドラえもんは唇を噛み締めた。 そう、このエアームドは対イズミを想定して撒き菱が戦術の軸になっている。 飛行ポケモンしか持たないナギ相手にはその戦術は使えない。 「ほえろ、エアームド!」 本来は撒き菱を踏ませるために使う吠える攻撃を、緊急避難的に使う。 「つるぎのまいで上昇した攻撃力をリセットしたくて吠えたのね。だけど……」 ナギのエアームドがボールに戻され、強制的に現れたのはフライゴン。 「ありがとう、エアームド同士では弱点が突けなくて決め手に欠けるのよ」 ナギの命令でフライゴンが火炎放射を放つ。 影分身のおかげで間一髪それをかわしたドラえもんのエアームドだったが、劣勢は明らかだ。 「ほえるを使うことまで計算して、つるぎのまいをブラフに使ったのか」 やはりナギは強い。 だが先に進んだのび太を援護するためにも、ここで倒れるわけにはいかない。 「戻れ、エアームド!」 ドラえもんはエアームドを戻す。 『今回はもう君の出番はないと思うけど、お疲れ様』 エアームドに感謝をし、次に繰り出したのは白い体毛に包まれた四足獣。 「アブソル……」 ヒワマキで暮らしていたナギには懐かしいポケモン。 『友達がゲットするのに必死になってたっけ』 そんな感傷が頭をよぎった。 「ん、涙……なぜ……」 ナギの目からはいつのまにか一筋の涙がこぼれ落ちている。 それを袖で拭うと、ナギは叫ぶ。 「フライゴン、じしん!」 フィールドが激しく揺れ、ドラえもんのアブソルに衝撃が襲いかかる。 かなりのダメージを受けながらも、アブソルはそれに耐えきった。 「アブソル、つじぎりだ!」 アブソルが跳躍し、鎌状の頭飾りでフライゴンに斬りかかる。 「その攻撃を耐えたら、もう一度地震……な、なんですって!」 ナギは驚愕した。 アブソルの辻斬りは、その一撃でフライゴンを葬ったのだ。 「な、何なの、この攻撃力の高さは……」 「こだわりハチマキにタイプ一致、そして急所直撃だ!」 ドラえもんが力強く力説する。 『コイツは……厄介ね』 アブソルは物理攻撃力の高いポケモンだ。 それがさらに特化されている。 「ならば、それに耐えうるポケモンを繰り出せばいい……カイリュー!」 ナギが呼び出したのはカントー最強クラスのドラゴンポケモン、カイリュー。 その巨大がドラえもんを威圧する。 次のアブソルの攻撃を受け、耐えた上で反撃する。 「カイリュー、はか……」 破壊光線を命じようとした矢先、ナギの背中に悪寒が走った。 「こらえなさい!」 「もう一回つじぎりだっ!」 アブソルの辻斬りがカイリューにヒットする。 それは再びカイリューの急所に当たり、体力を戦闘不能寸前にまで持っていく。 「まさか、2回連続で急所とは……ふふふ、そういうことね」 そう、ドラえもんのアブソルは強運の特性を持っているのだ。 「まさか、違う個体のアブソルだったとはね」 事前のデータでは、ドラえもんが持つアブソルはプレッシャーの特性だったはず。 この戦いのために違うアブソルをゲットし、育成したのだろう。 『タヌキめ、あんな顔してるけど相当の詐欺師ね』 でも、タネさえわかれば何ということはない。 「よし、後一息だ。つじぎ……」 「カイリュー、げきりん」 カイリューの逆鱗が攻撃態勢のアブソルに直撃し、吹き飛ばす。 「そんな、アブソルのほうが素早さが上だったのに……」 計算が狂い、ドラえもんがあわてている。 『ふ、策士の割には知識がないのね』 体力を瀕死寸前にまで削られたカイリューは、自らに持たされたカムラの実を食べた。 素早さを高める効果を持ったその実を口にしたカイリューは、アブソルを上回るスピードを得たというわけである。 数日前…… 「イズミのポケモンはすいすいって特性があるだろ?あれの対策ができなくて……」 ドラえもんはその悩みをスネ夫にぶつけた。 「それ以上の素早さを持つポケモンを使うか、雨を止ませるか、特性を打ち消すって手もあるね」 スネ夫がその知識をひけらかす。 「うーん、だけど今から育成している余裕はないし」 落胆するドラえもんのその手に、スネ夫はモンスターボールを乗せた。 「ドラえもん、よかったらコイツを使いなよ。これは僕が育てた中のとっておきの一匹さ」 再び舞台は戻る。 「スネ夫、使わせてもらうよ」 ドラえもんは、スネ夫に託されたモンスターボールを放る。 現れたのは、黒い半透明のボディに赤く輝く眼を持つ不気味なポケモン。 「そいつは……ゲンガーっ!」 「ふいうちだ、ゲンガー!」 ドラえもんのゲンガーは姿を消したかと思うと、カイリューの背後から現れていた。 ゲンガーの卑劣な一撃がカイリューの背中にヒットし、わずかに残った体力を奪う。 「素早い敵には、先制技だっ!」 「ゲンガー、なかなか強力なポケモンね……」 次々と繰り出されるドラえもんのポケモン達に、ナギは防戦を余儀なくされていた…… ポケモンリーグ、第1の間。 スネ夫とツツジの戦いは続いていた。 スネ夫のユレイドルがガラガラの捨て身タックルから身を守る。 「くそ、あのガラガラ……攻撃力が半端じゃない!」 スネ夫のフィールドにはマルノームとユレイドル、ツツジはガラガラとレジアイス。 レジアイスはマルノームのアンコールを受けてのろいを行い続けている。 ユレイドルの怪しい光を警戒したツツジはガラガラのターゲットをユレイドルに絞って攻撃を行なっているのだ。 「マルノーム、いえきだ!」 マルノームのあくびがレジアイスに浴びせられる。 「ちっ、ウザいわね!黙らせてやるわ!」 ガラガラの骨ブーメランがマルノームに飛んでいき、脳天に直撃した。 「ま、マルノーム!」 ゆっくりと崩れ落ちるマルノームを見ながら、スネ夫はユレイドルに毒毒を命令する。 レジアイスは猛毒を受けるが、まだ能力を上げ続けている。 「すまない、のび太……」 数日前…… 「の、のび太。これ返すよ」 「これは……マルノームじゃないか!」 のび太は驚いてスネ夫を見た。 スネ夫は照れ臭そうに他所を向いている。 「あんときは無理矢理取った形になっちゃったからな。ありがたく思えよ」 のび太はかぶりを振ってそのボールをスネ夫に返す。 「のび太?」 「スネ夫、それは使ってよ。僕もあのケッキングには色々助けられたからさ」 スネ夫は戻されたマルノームのボールを握り締めると、ぷいと背中を向けた。 「後で返せって言っても聞かないからな!」 そう言い放つスネ夫の顔は真っ赤に染まっていた。 「のび太のくせに、ふん……」 再び舞台は戻る。 「よくもマルノームを!」 スネ夫が怒りにまかせて繰り出したポケモンは巨大な体躯を現した。 「それはカビゴン……アンタがそんなポケモンを持っているとはね」 ツツジはカビゴンに捨て身タックルを食らわせる。 『さすがにタフね……』 ガラガラのタックルを食らってもなお、カビゴンは戦闘不能にならない。 「ユレイドル、エナジーボール。カビゴンは眠るんだ!」 ユレイドルのエナジーボールがガラガラの体力を削り、カビゴンは体力を回復するため眠りについた。 「あら、カビゴンはお休みのようね。仕切り直しかしら」 『とはいえ、レジアイスのアンコールの効果さえ切れれば私が優勢になるわ』 猛毒で体力を奪われているが、スネ夫のユレイドルではレジアイスを落とすことはできない。 「ガラガラ、次こそユレイドルにトドメを!」 だが、スネ夫は仕切り直すつもりは毛頭なかった。 「ユレイドルはまもれ、カビゴンはねごとだ!」 ガラガラの一撃をユレイドルは受け止める。 カビゴンが寝返りをうつと、すさまじい震動がフィールドを襲った。 『これは、地震っ!』 エナジーボールで体力を削られていたガラガラは一気に体力を奪われて瀕死になってしまう。 レジアイスにも地震によるダメージが与えられ、そして猛毒がさらに体力を奪う。 「く、まさか寝言とは……」 カビゴンが眠っていることで完全に油断していた。 『レジアイスも体力が少ない、こうなったらまた大爆発で……』 次に繰り出したのはレジスチル。 「レジスチル、まもるのよ!」 後はアンコールの拘束が解けたレジアイスが大爆発すれば…… しかし、マルノームのアンコールは予想外の効果をもたらしていた。 「ユレイドル、エナジーボール!」 レジアイスが行動するより先にユレイドルのエナジーボールが直撃し、レジアイスを倒してしまったのだ。 「しまった、のろいで素早さが……」 そう、アンコールでのろいを使い、レジアイスの素早さは落ちてしまっていたのだ。 「クリアボディは胃液で打ち消されていた……のび太、マルノームがレジアイスを倒したんだ!」 「……許さない、許さないわ」 ツツジがわなわなと体を震わせる。 「ガキが調子に乗りやがって!私の邪魔をっ!」 完全に切れたツツジは、最後のモンスターボールを放り投げた。 現れたのはすでにフィールドにいるポケモンと全く同じ個体。 それは、二体目のレジスチルだった…… 注:エロ ポケモンリーグ・第2の間 「ああ、ラグラージっ!」 ジャイアンのラグラージがその巨体を横たえる。 ラグラージは連続で守ろうとしたが、守るは連続で行うと成功率が落ちる。 その隙を突かれ、ウインディの神足を何度もくらったラグラージは、ついに倒れてしまったのだ。 「くそぉっ、人質さえとられてなかったら……」 マホとナホは荒くれ共の頭上で拘束されている。 アスナのポケモンを倒せば、二人はどうなるかは火を見るより明らかだ。 「アスナ姉ちゃんの卑怯者!正々堂々と戦えーーっ!」 「ふん、アタシの下着を盗んだ泥棒が正々堂々を語るなんてね」 アスナに思わぬ反撃を受け、閉口してしまうジャイアン。 「タケシ、あんたは本当はあの二人がひどい目に遭うことを望んでるんだろ?」 「そ、そんなことないやい!」 アスナはゆっくりと自らのタンクトップを脱いでいく。 放漫な胸が露になり、いやがおうにもジャイアンの視界に入ってくる。 「ほら、体は正直さ。自分の下半身を見てみなよ」 ジャイアンが視線を下ろすと、その股間ははち切れんばかりにテントを張っていた。 「あ、ああ……あ……」 注:エロ 「こんな緊迫した状況でも、あんたのアソコはビンビンに腫れ上がっている」 「違う……」 「あんたは真性のエロガキなんだよ!」 「違う!違う違うちがうっ!」 ジャイアンの反応を見て、アスナはその奥底に隠された真意を見た。 思わず笑いだしてしまうアスナ。 「な、なんだよっ!」 「そう、そうなのね……アハハ!」 アスナがジャイアンの核心を突いた。 「あんた、出木杉様みたいになりたいと思ってるだろ」 数日前…… 「行っちまうのかよ……」 「うん、私達はサポートしなきゃならないからね」 ジャイアンとマホ&ナホは夜のキンセツを歩いていた。 二人は道具などを補充するため、高レベルジグザグマを連れて道具を拾い集めるという役をかって出たのだ。 「タケシ、はいコレ」 マホとナホはジャイアンの両手に布きれを掴ませる。「お金は貰ったからね、契約は果たさないと」 「あんまりやりすぎるんじゃないわよ、うふふ」 そう言うと、二人はその場を去っていった。 ジャイアンの両手に残された二枚の下着。 だが、ジャイアンはそれを見ているだけだった。 「俺は、俺はもうこの程度じゃ満足できねえんだ……」 注:エロ 再び舞台は戻る。 「俺は……俺は……」 ジャイアンは呆然と自分の下半身を見続けている。 アスナはそんなジャイアンに更に言葉を浴びせ続ける。 「タケシ、あんたガキ大将なんだって?けどガキ大将なんて所詮お山の大将に過ぎないわ」 「そんな、事は……」 「だって、あんたは男として出木杉様に遅れをとってるじゃない」 「違ーーうっ!!」 ジャイアンは完全に頭に地を上らせてボールを投げる。 現れたのはボスゴドラだ。 「じしんをくらわせろぉぉっ!」 ボスゴドラが右足を地面に叩き付けると、すさまじい衝撃波が発生した。 激しい地面の揺れを受けて一撃で戦闘不能になってしまうウインディ。 「し、しまった!」 「あら、やられちゃったわね」 アスナが笑いながら手元のスイッチを押す。 すると、大型ディスプレイの向こうの磔台が再び下降を始めた。 『イヤッホーーー!』 男達の下品な歓声が響き渡る。 マホとナホの首は力を無くして頭を落としている。 どうやら、あまりの状況に気絶してしまっているようだ。 「さて、どうなるかしら」 アスナが楽しそうにその様子を見物している。 注:エロ 欲望にかられた男達がマホとナホのスカートに手をかけ、それを引きずり下ろした。 すでにその下の下着まで奪われ、二人はその恥態を男達に晒している。 「あ、ああ……」 二人の下半身に釘付けとなるジャイアン。 アスナはゆっくりとジャイアンに近づき、ジャイアンの頭を両手で掴み、自らの胸に抱き寄せた。 「あんたが望むなら、アタシがあんたを飼ってやるよ」 その誘惑の言葉、そして暖かいアスナの胸。 『すまねえ、すまねえのび太……』 ジャイアンはその誘惑に負けようとしていた。 『惑わされるなッ!!』 不意に聞こえたその声に、ジャイアンはアスナの胸に抱かれたまま上を向く。 ディスプレイには、マホとナホが一人の男に抱えられている姿が映っていた。 『二人は助け出した。君は自分の友のために戦うんだ!』 「友……のび太!」 ジャイアンは勢いよくアスナの胸に噛みつく。 「痛っ!!何するんだい!」 アスナを突き飛ばすと、ジャイアンは大声で宣言する。 「俺はっ!もう心の友を!うらぎらねぇぇぇぇっ!」 アスナは元の位置に戻ると、噛まれた胸をさする。 「ちっ、なんてことしやがる。それもこれも……」 ディスプレイを見上げ、憎悪の視線を叩き付けた。 「ジンダイ、裏切りやがって!!」 マホとナホに気付けを行なったジンダイがアスナを見る。 『俺はお前達に付いたふりをしていただけだ。リラやアザミを助けるためにな』 そう言い残すと、ディスプレイは砂嵐を映し出すのみとなった。 「さあ、アスナの姉ちゃん。次のポケモンを出しな!」 「私のペットにならなかったこと、後悔することになるよ!」 アスナは新たなポケモン、バシャーモを繰り出した。 「出木杉様から頂いたこのバシャーモであんたを倒してやるわ、スカイアッパー!」 バシャーモのスカイアッパーがボスゴドラに炸裂する直前、その姿がかき消える。 「バシャーモ相手にボスゴドラを使い続けるようなバカじゃねーっての!」 代わりに現れたボーマンダがスカイアッパーをその身に受ける。 「ちっ、ポケモンを代えたの……」 アスナが舌打ちするのも無理はない。 ボーマンダは格闘と炎に耐性があり、地面技を無効化する。 まさに天敵といえるポケモンなのだ。 ポケモンリーグ、とある一室。 マホとナホはジンダイの飛行ポケモンを借り受け、無事に脱出した。 「さて、こうなったら一刻も早くリラやアザミを助けださなければ」 ジンダイは部屋を出ようとしたが、その入口に二つの影が立っていた。 「お前は、ドラミ……そして、何故君がここに?」 そう、ドラミと一緒にいたのは自分が拐ってきたはずのしずかだ。 「そうか……ドラミ、君が助けだしたのか」 「ええ、そしてこれはついでよ」 ドラミが後ろを見ると、通路に二人の女が寝かされていた。 「アザミ、それにリラ……」 アザミとリラは全裸のまま、身体中に何かがこびりついた状態で放置されていた。 ジンダイは涙を流しながら二人に自分の上着をかぶせる。 「すまん、礼を言う……」 頭を下げるジンダイに、しずかが言葉を浴びせかける。 「私はこんな汚い女達は無視して先に行こうって言ったのに……ドラミちゃんに感謝しなさいよ」 ジンダイが矢のように立ち上がり、しずかの胸ぐらを掴む。 「貴様!子供とはいえその言葉は許せん!!」 ジンダイの怒りを受けながらも、しずかは全く動じた様子がない。 「お、お前は……誰だ?」 ジンダイは思わずそう呟いた。 目の前のしずかに、思春期の少女らしい感情の動きが見られない。 しずかはジンダイの腕を乱暴に振り払うと、乱れた胸元を直しはじめる。 「全く、ゲームキャラのくせに。ドラミちゃんが甘すぎるのよ」 「それは、しずかさんがこのゲームにいい思い出がないから……」 唖然とするジンダイを無視して、しずかは先に進もうとする。 「じゃあジンダイさん、後は……」 ドラミがジンダイに頭を下げると、しずかの後を追う。 「ち、ちょっと待て!俺にも事情を……」 ジンダイがそう言いながら二人を呼び止めようとする。 しずかが振り向くと、口を開いた。 「もう、うるさいわね」 その瞬間、ジンダイの姿がかき消えた。 ドラミがやれやれといった顔をする。 「もう、独裁スイッチを簡単に使わないでよ」 しずかは手に握られた半球状の道具をポケットに入れる。 「どうせ消えちゃうんでしょ、遅いか早いかの差よ」 「もう、仕方ないわね……やっぱり記憶を操作しておいて正解だったわ」 二人は通路を更に奥へと進んでいった。 カナズミシティ、デボン本社ビル。 「おぼっちゃま、ダイゴおぼっちゃま!」 「父は社長室だな」 秘書の女性達の制止を振り払い、ダイゴはミツルを連れて社長室へと向かっていた。 バンッ! 社長室と書かれたプレートの下にある大きな扉を開けると、部屋の最奥にはダイゴの見知った壮年の男が大きな回転式チェアーに座っていた。 「おお、ダイゴか。久し振りだな」 ダイゴは社長室を見回すと、父親を無視して大きな声を上げた。 「いるのは分かってるんだ。出てきなさい!」 ダイゴの声を受け、出てきたのはひとりの女の子。 それは、ダイゴもよく知っている少女だった。 「君はシズカ……なのか」 無言で頷く少女。 「彼女が現れたのは数日前だっただろうか」 デボン社長は全てを説明しはじめた…… しずかがカナズミに現れた時はかなり衰弱していた。 街中で倒れたしずかは病院に搬送され、身元引受人としてしずかと面識のあったデボン社長が面倒をみることになったのだ。 だが、しずかは以前会ったしずかではなかったのである…… 彼女はカナズミに来た事も初めてだったのだ。 「シズカくんは何も語ってはくれない。だが、ただならぬ事だというのは分かっているつもりだ……」 しずかという少女が拐われたという事件はホウエン中に放送されていた。 それが何故かここにいる。 デボン社長はしずかを秘密裏に保護することにしたのだ。 「私は大体の事情は察したつもりだ。今捕えられているシズカが本当の黒幕だということ……」 ダイゴはしずかに詰め寄る。 「では君は誰だ?」 「そこからは僕が説明するよ」 社長室の応接ソファーに腰をかけているのはダイゴに同行していたミツルだ。 「僕がここで彼女の面倒を見ていた。そしてあなたの知りたかった真実の最後のピースはおそらくこの話だよ」 一時間後…… 「し、信じられん……だが、それが真実なのか」 ミツルや社長もあまりに途方もない話に、声すら出なかった。 そんななか、しずかが口を開く。 「私も、私も皆のところに行かなくちゃ……行かなくちゃならないの」 次へ
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【ゲーム】ドラえもん のび太と復活の星(SS) 【作者名】ドクオニ(仮) 【完成度】更新中(08/09/06~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7922415 【備考】 名前 コメント
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※ジャイアン表記の際、様をつけるのが面倒になったので以後は「ジャ」とする。 ここは1番道路。 この地に初めて足を踏み入れた頃より大分と日が昇ってきた。 ジャ「よぉし、ヒトカゲ! 今から修行だ!」 と腕を捲りながら何やら無茶なことを言い出した。 そして… コラッタ、ポッポ、コラッタ、ポッポ…をぜぇぜぇはぁはぁ倒した。 くそ、ご主人様やりすぎだぜ。 修行の間、随分と皆進んでいくため、気がかりになって誰が通るか観察してみると、 初めに出木杉、続いて静香。遅れながらものび太とドラえもんが通りすぎた。 しかし、依然としてスネ夫が現れる気配がない。 火の粉を覚えられるレベルにまで達した今もスネ夫だけが通る気配を感じられない。 すると、突然陰湿な笑い声が伺えた。というよりその笑い方で誰だか直ぐに分かる。 スネ「ハハハw単細胞ゴリラが頑張ってるよwwwww」 ご主人様になんつーこと言うんだ!! ジャ「ス…スネ夫!! てめぇぶっ殺す!!!」 するとご主人様は突然走り出し、スネ夫を殴り飛ばす距離まで近づく――― ご主人様が拳を振り下ろす途端に冷静な口調でスネ夫は話かける。 スネ「折角この世界に来たんだからポケモンで僕に勝ちなよww」 ジャ「いいな、それ! お前を後悔させてやる!!」 ご主人様が使うのはこの僕以外に実はもう一匹。修行の間に捕まえたポッポだ。 対してスネ夫ははじめにストライクを貰っていた。虫・飛行のストライクなら火の粉で瞬殺だ。 それからの勝負は一方的だった――― ジャ「ヒトカゲ! 火の粉で蹴散らせ!!」 ヒトカゲは命令通りストライクを狙う。 スネ「だから単細胞なんだよwwwwストライク、電光石火だ」 元々素早さのあるストライクはヒトカゲの火の粉を避けることなど容易い。 スネ「続けて睨み付ける」 鋭い目つきで睨まれヒトケゲのガードが甘くなる。 ジャ「くそ、もう一回火の粉!!」 スネ「何回やっても同じだよ、ストライク電光石火」 またもや火の粉をあっさり交わされてしまった。 スネ「気合溜めだ!!」 これにより急所にあてやすくなったストライクはガードの甘いヒトカゲに 攻撃することで簡単に倒すことができる。 スネ「これがタイプの相性を覆すバトルさwwまぁゲームじゃできないけどねwww」 ジャ「うるせぇ!! ヒトケゲ火の粉だ!!」 スネ「電光石火」 何度も交わされ少しヒトカゲは落ち込む。 ジャ(くそ! なんとかして勝つ方法はねぇのかよ…) スネ「これじゃ、ジャイアン負けちゃうよw?ポケモンを換えれば勝てるかもねww ま、もう一匹もってればの話だけどw?」 ジャ(そ、そうか! ポケモンを換えれば…)「戻れ、ヒトカg…」 スネ(掛かった!)「ストライク、追い討ちだ!」 ジャ「な…なに!?」 ズシャ…。鋭い鎌で斬りつけられたヒトカゲは一瞬にして葬られた。 ジャ「くそ! 罠だったのか!!」 スネ「罠? 別にアドバイスしただけだよww勝手に乗ってくる‘‘ゴリラ’’が悪いんだよww」 ―――その後散々苔にされたジャイアンは最後の手持ちポッポを出すがストライクにやられた。 二体のポケモンは相性の良いストライク相手にあっさり負けた。 レベル差と更にはポケモンの扱い方でバトルにも隙が出来たのだろうか。 今、目前のスネ夫が少し怖くなった。 スネ「やっぱりこの世界じゃ君よりも僕の方がやっぱり凄くて強いんだねww いい経験値になったよwwバイバーイww」 ジャ「あ…あんにゃろ…」 皆の手持ち ジャイアン→ヒトカゲLv9 ポッポLv5 のび太→ガルーラLv8 スネ夫→ストライクLv11 静香→フシギダネLv13 キャタピーLv4 出木杉→ケーシィLv5 マンキーLv7 ドラえもん→ニョロモLv7 ―――ところ変わって、22番道路。 出木杉がマンキーを捕まえる話まで遡る。 出「うーん…なかなか出ないな…」 出木杉はマンキーを探していた。 だが、幾ら探してもマンキーは出ない。 出「マンキーが中々出ないからケーシィ眠っちゃった…」 っとその時!! 出「マンキーキタ――(゜∀゜)――ッ!!早速捕まえよう!!」 だが、ケーシィは攻撃技など無いのだが…。 出「眠ったままでバトル×3 なんだかちょっと愉快…」 トンガリキッズのB-DASHに当てはめて頑張っている出木杉に不覚にも萌えw 冗談はさて置き、彼の作戦はこうだ。 まずマンキーの攻撃は全てテレポートで交わす。 但し、テレポートはマンキーの周囲で行う。 恐らくケーシィの素早い動きに翻弄され混乱。 果たして上手く行くのだろうか… 出「ケーシィ!! 作戦を実行するよ!!」 ケーシィは眠っているのかいないのか分からないが取り敢えずコクンと頷く。 ――それは項垂れていたのだが、出木杉は以外にもこういう場面には鈍感だった。 初めにマンキーが動いた。 ケーシィに飛び掛る―― 出「テレポート!!」 ケーシィのテレポートに翻弄され序々に目を回し、混乱した。 出「捕まるかは分からないけど…行け! モンスターボール!!」 このときアニメで見るサトシを思い描いていたのは内緒だ。 そして……。 出「計画通り…」 このセリフを言うためにわざわざ醜く歪んだ笑顔作り、隠しながらも 見事にマンキーを捕まえたのだった。 ―――またまた場所が変わり、ニビシティ。 しず「ここがニビシティね…」 そう、静香は誰よりもいち早くニビシティへと到着していたのだった。 しず「早速ジムに挑戦しましょうか…ね?フシギダネ」 話しかける静香の顔を見て、武者震いを起こすフシギダネ。 それは、彼が余裕を醸し出しているようにも見えた。 ―――数分後。 しず「よく頑張ったわね、フシギソウ」 そこにはフシギソウを褒める静香の姿があった。 ※今回の投下から以後は文章の構成を変えていきます。 「よく頑張ったわね、フシギソウ」 ―――静香が進化したフシギソウを撫でていた。 「さてと、そろそろオツキミ山に行きましょうか…」 重い腰をゆっくり持ち上げさっさとオツキミ山へ行こうとする静香。 だが、そんな彼女を邪魔する人物が現れるのだった。 「おぅ!!静香ちゃんじゃねぇか!!」 …それは剛田 武。 「あら、武さん。こんにちは」 喋りつつ、オツキミ山へ向かおうとする静香。 だが、次の一言で静香の足はヒタリと止まる。 「おい、俺と勝負しねぇか?」 受られた喧嘩は買う…。 ――売られたバトルは…買う…。 !!静香の秘められた闘魂に火がついた。 「いいわよ、その勝負引き受けるわ!!」 闘魂が燃え盛る静香VSスネ夫に負けたプライドはどうした!?ジャイアン の激しいバトルが今、繰り広げられる…。 ↑ ※ ↓ #のび太サイド ピピピピピピ……。 ポケッチがなった。小型の割りに喧しい。 僕はポケッチを取り出し、受信メッセージを確認する。 「シズカサンハ、デキスギサンニ、ハイボクシマシタ。 コレデ、ノビタサントジャイアンサンダケニナリマシタ。」 ……そうか。 あれから色々あった。 ルールが、すんなりと設定された。 最後にチャンピオンになった人物は一つだけ願いを叶えられる ポケッチの設定はドラえもんオリジナル使用に変更 秘伝マシン等、本来一つしかないものは全員が入手できる ロケット団の奇襲がゲームより遥かに劣っていたこと。 自分の手でロケット団を壊滅させたこと。 思い出せば限が無い。 今、やるべきことは一つ。 少し進んだところに居るチャンピオンを倒すことだ。 出木杉―アイツは狂っている。 僕は、バッグを探り回復薬を握った。 今、四天王を倒し、疲れているコイツたちに与えるためだ。 ………よし、準備は出来た…。 僕は目前の扉を押す。 ガタン…。 眩しい……光が差し込んでくる…。 「出木杉くんッ!!君はやっぱりどうかしているよ!!」 目の前に広がる光景に僕は立ち尽くすことしか出来なかった。 人が倒れている。見覚えのある人物…… 僕は怒りを抑えきれなくなった。あれは…僕の友達…。 そして、その友達を傷つけている人物は検討がつく。 そいつを殴りとばしたかったが、今は、目の前の「友達」を助けることを 最優先しなければ…。 その「友達」が倒れているあたりまで駆け出し、ふと考えた。 何故、君が倒れているんだ? 予想とは裏腹な事実。僕は込み上がっていた怒りが引いていくのが分かった。 ―――血まみれの「出木杉」 僕は急に気分が悪くなり少しだけ後ろを向いて吐いた。 「だ…大丈夫かい…のび太くん…?」 まったく人の心配ばかりするなよ…。 「うん、大丈夫…でも、聞いておきたいことがあるんだ… でも今はそんなことをしている場合ではないことぐらい分かる… だから、だからその後でもいい……元の世界に…」 僕が意を決して言おうとした瞬間――― 「危ないッ!!のび太くんッ!!」 「あいたッ!!」 頭に激痛が走った。生暖かい液体が僕の頬を伝う。 「き…君…は?」 丁度、僕の真上に立っている人物を見上げて言った。 「うるせぇッ!!」 知っている、この人。 「君は…サトシ…くん?」 良く、現実世界ではテレビで見てたっけ。 そんな回想をしていると今度は腹に激痛が走った。 「おい貴様。今はコイツと闇のゲームをしてるんだ… 終わるまで貴様はお寝ん寝しといてもらうZ☆E」 そう言いながら羽交い絞めにされ、動くことすら許されない そういう状態になった。 「HA☆NA☆SE」 そう言いながら意識が朦朧としてくるのが分かった…。 生き残りメンバーと手持ち ジャイアン→ のび太→ 出木杉→ 敵 ???→ 次へ
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今日はクリスマス。 出来杉は降る雪を見ながら考えていた (今日くらいは――) しずか「待ちなさい!この変態!」 「う、ヴわぁああん」 出来杉は泣きながら逃げていた。 (な、な、なんでそんなに追ってくるんだよ。襲ったわけじゃない。ただ写真を撮っただけじゃなひか!) それも犯罪だけどな。 何がいけなかったんだろうか。自分はただ欲望に忠実に生きただけなのに だからそれが犯罪なんだって。 あれからどれだけ走ったかわからない。 後ろを振り向くともう追っ手の姿はなかった。どうやら逃げ切ったらしい (よか…っ……た………) 気付くと出来杉は真っ白な地面にもたれ掛かっていた―― ぽっ 「んっ、んーー?」 (僕の眠りを妨げるのは誰だい?) 永遠の眠りにつくとこだった出来杉は目を開けた するとそこにはリザードがいた。尾っぽの火で暖めてくれているのだ。 心配そうに出来杉を見ているリザード。 (リザード……そうだよな。諦めちゃダメだよな) 出来杉は震える体を起こして次の行動を考える。 まずこの冬を乗り越えねばならない。 何をすればいいか。考えに考えた末の結論が出た。 マッチ売りならぬリザード売りの出来杉の誕生だった―― 「リ、リザード。リザードはいりませんか?」 しかし目の前を通る人たちはちらりと見るだけで笑って過ぎていく。 (やっぱり……ダメなのかな) 出来杉は茫然としながらリザードの尾を眺めていた。すると 尾の向こうに景色が見えてきた (こ、これは!!) 出来杉はリザードの尾に目を集中させた リザードの尾の火から見えてきた景色では 出来杉としずかはアルバムを見ながら楽しく会話しているところだった。 「うふふふ。やっだーー出来杉さんったら。」 「おいおい。こんな簡単な問題間違っちゃダメじゃないか。しずかちゃんらしくもない! 右の写真こそが体育会の日に撮ったお風呂写真じゃないか。それが証拠に――ほら」 そう言って出来杉は2枚の写真をしずかに見せる 「左と違って右の写真のお尻には少しアザがあるだろ?」 「ええ。でもそれがどうかしたの?」 「これはね。君が体育会の時ピラミッドで倒れて 尻餅をついた時のアザなんだよ。よって体育会の日のお風呂写真は右…となるんだ」 「すごいわ、出来杉さん!でもよくアザができてるなんてことがわかったわね?」 「ああ。あの日大玉転がしの時にぺろーんとお尻を触ったら君が少し痛がっていたもんでね。 もしかして――と思ってその日お風呂写真を撮ったら案の定さ。」 「すごい推理力ね、出来杉さん!私そんなちょっとHで素敵な出来杉さんが大ーー好き」 「あはははは。困ったちゃんだなぁ。 正解しないとご褒美はあげないって言っただろ。次の問題に正解してからだよ」 「もおぅぅ。出来杉さんったら厳しいんだからあ」 「甘えたってダメだよ、しずかちゃん。次はこれさ!」 そう言うと出来杉は1枚の写真をしずかに見せた。 「これはある君の記念日に撮ったお風呂写真です! さあ、何の記念日でしょう?」 ここで景色が途切れた―― 「リ、リザード!もっとだ!もっと僕に続きを見せるんだ!」 出来杉はリザード売りなんてことを忘れ、続きをせがんだ。凄い形相だ もうあれだ、般若だ。般若出来杉だ 「……」 リザードは黙って尾の火を強めた―― 「えーー?何の記念日なのかしら」 しずかは考えていた。 しかし一向に答えは出てこない。 「……君にはがっかりだよ。しずかちゃん。そんなんじゃ僕の被写体は勤まらないよ?」 「そんな!出来杉さん、私を見捨てないで。お願いだから……」 泣くしずかのお尻を――じゃない、髪を撫でながら出来杉は言った。 「じゃあヒントだ、しずかちゃん。写真の左下にある排水溝の所を見てごらん。 何かが見えてくるはずだよ」 出来杉が指差す排水溝には赤い、粒のようなものが一つだけあった。 「これ――が?」 しずかは怪訝そうな顔をする。 「ふぅ。これは大ヒントだったのに…… IQサプリならぬIQお風呂でいったら98くらいのレベルだよ?仕方ない。じゃあ――」 出来杉は大ヒントを出した。 「8月5日。ここまで言えば君にもわかるかな?」 「そう、その日は君が―― と答えの前に解説をしようか。」 焦らすように名探偵出来杉は言った 「まずこの日の君の食事、ここにヒントが隠されている。」 出来杉は続けた 「そう、この日は普段とは違う食事が出たんだ。そのご飯つぶが君のほっぺにでも付いていたんだろうね それが体を洗っている時に落ちたんだ」 「まさか!?」 しずかが赤い粒の正体に気付いたようだ 「そう、その食事とは―― お赤飯だったんだ!」 しずかの頬が赤くなる。 「もう、わかるよね?ご飯が赤飯に変わる特別な日―― その日は君の『げっ…あの日記念日』だったのさ! たまたま撮りに行った日がそんな特別な日だったなんてね。僕もついてるぜぃ!」 自信満々に出来杉は言った。しかし 「違うの――違うのよ!」 しずかが口を開いた。 「確かに私に初めてあの日がきた時に出た食事は赤飯だった。 ママには恥ずかしいから止めてって言ったのに……」 「ほら、やっぱりそうじゃないか」 「違うのよ出来杉さん。私の初あの日は…… 8月2日なのよ!」 「何だって!?」 なんつーー会話してんだコイツらは 驚いている出来杉をよそにしずかは続けた。 「痛かった。とても痛くてあの日はお風呂どころじゃなかったの……それでも体は流したけどね」 「くっ」 出来杉は唇を噛んだ 「恐らくそのご飯つぶはパパかママのでしょうね。 それが排水溝に引っ掛かっていたの。」 (しまった……) 「残念ね、出来杉さん。8月2日にお風呂を覗いたら―― 私のピーーがピーーで血がピーーーーーーだったのにね! がっかり、あなたにはがっかりよ出来杉さん!」 「くそぅ」 (ぼ、ぼくのしずかお風呂プロファイリングに誤りがあるなんて――) 「そんな私のあの日もわからない出来杉さんになんて興味はないわ。 さようなら、出来杉さん」 そう言うとしずかは背を向けた 出来杉は必死だった! 「待ってくれ、しずかちゃん!8月2日だね? もう僕の頭に完全にインプットされたよ! 今度からは絶対間違えないさ。絶対間違えないから! あれ、しずかちゃん?しずかちゃぁわーーーん!」 そこで景色は途切れた 出来杉はただ膝をついて涙を流していた。 「そうか、8月5日じゃなかったのか。僕もまだまだ甘い……な」 だからそれはアンタの妄想だって そして―― 写真の裏の5日の部分を2日に書き替えている出来杉の後ろから声がした 「この服は間違いありません。少女の証言と一致します」 出来杉が振り向くとそこには警官がいた。 「ノビノビタ……あなたを逮捕します」 リザード売りの出来杉はクリスマスの夜 静かにお縄についた―― 出来杉は事情聴取を受けていた―― 「だぁかぁらあ。僕はノビノビタじゃないんですってば!人違いですよ、ひーとーちーがーいーー」 「じゃあこのアルバムはなんなんだ!」 警察官は怒鳴りつけていた。 しかし出来杉は自信満々で切り返す 「それはのび太本人から僕が預かってたんです。というより 『僕は今疑われている。だから中身は見ないで黙ってこれを預かっててくれ』 ってのび太に念を押されて渡されたんですよ。ムリヤリね でもまさかアイツがこんな変態まがいのことをしてたなんてねぇ……友人として恥ずかしいですよ」 もう出来杉は自分を取り戻していたのだ。 (どうやらしずかちゃんは僕のことをのび太と間違えているみたいだ。 これを利用しない手は無い……な) 「なんならしずかちゃん本人に聞いてみて下さいよ」 「…いや、その少女はノビノビタの顔すら見たくないそうだ。彼女は来んよ」 「そりゃそうだよ。こんな写真撮るようなカスの顔なんて見たいわけないよな」 (ぼぼぼぼ僕はカスじゃない。大丈夫、出来杉英才は特別なんだ) 出来杉が持論を展開していたその時、警察官はある疑問をぶつけた。 「だいたい『中身は見ないように言われた』と君は言ったが、 ウチの警官は君がアルバムを『見ている時に』捕まえたそうなんだが?」 「あぼーん」 (ししししまったーー墓穴掘っちゃったあぁぁぁ! いや、考えろ考えるんだ出来杉。お前ならできるお前なら必ずや突破口を開けるはずだ!) ここから出来杉『怒濤の嘘八百祭り』が始まった―― 「そりゃー仕方ないですよお巡りさん。見るなって言われたら見たくなるのが人の性 まさかあんな素晴ら……もとい変態写真で満載だとは思いませんでしたけど」 「ふむ。」 警察官はどこか腑に落ちないといった様子だったが筋の通った発言に納得していた。 やはりノビノビタではないというのが効いているのか (お、マジ?いける、いけるぞ出来杉。切り抜けるんだ! お前はこんなところで朽ち果てる男じゃねえんだ。世界にはばたく男なんだぞ!) 出来杉が密かにガッツポーズをしているその時だった。女性警官が入ってきたのは―― 「花田の八百屋の主人から証言がとれました。あの日泊まっていたのはこの男だそうです」 女性警官はそう言って『出来杉英才』の写真を見せた。 「ぷげら」 「やはりあの時逃げたのは君だったんだね?」 警察官は確かめるように訊いた。 (ぐおえうおおぉぉぉおおお落ち着けえぇ。ダメだ、ここで認めたらアウトだ) 出来杉は頭をフル回転させた。 「ちちちが…だあかあらーー あの時は既に中身を見た後だったから子供心にヤバいと思って逃げ出しちゃったんです。 そっか。今思えばそれが誤解を生んだ始まりだったんですね…… くそぅ!あの時僕が正直にしずかちゃんに伝えていればこんなことにはならなかったんだ!」 出来杉は大げさに両手を机に叩きつけた―― 「こ、こらこら。落ち着きなさい。私たちも疑ってかかってるわけじゃないんだ。 ただ参考人として訊いてるだけなんだから」 「あ、すみません。取り乱してしまって。気を付けます……」 そう言うと出来杉は落ち着きを取り戻した。 (くくくく。憎いねー出来杉君。自分の才能が憎い。 よ、この千両役者!) 役者出来杉は話を続けた。 「確かに…確かに逃げた僕はいけなかった。それは認めます。 でも、お巡りさん!これだけは聞いてください。僕は彼女…しずかちゃんのことが好きなんだ! 自分の好きな子にあんなことがばれたら…たとえ勘違いでも生きていけませんよ! その……実際中の写真も少し見てるし」 「……確かに。それはそうかもしれんな」 (納得すんなよwこのおっさんDQNすぎ) 完全に出来杉ペースになりつつあったその時 ゴルダックを引き連れた警官が入ってきた。 (今度はなんだよ、ウゼェ) 「その出来杉氏の所持ポケモン『リザード』からゴルダックが話を聞いた結果―― 全面的に容疑を認めました。」 (りりりりリザーードーーーーーーーーーー) 「これは……重要な証言になるよ?」 出来杉の思考回路はショート寸前。 「今すぐぅ会いたいぃーよ…… じゃない!こ、ここここれは何かの間違いです。僕ははめられたんですよ!」 セーラー出来杉はリザードを見ている。そしてリザードも潤んだ瞳で出来杉に答えた。 (ごめんね、ご主人様……僕ウソつけないんだ。それだけはわかってよぅ) (んだとぉ?『捕まりやがってこの哀れな変態が』だと!? ポケモンの分際で…この俺を哀れむのか!) 残念ながら二人のアイコンタクトは全く噛み合っていなかった。 そして―― 「……そのリザードはね。のび太からもらったんですよ」 (ぉおおぅ?出来杉さーーん!?) 主人のびっくり発言に驚いているリザードを尻目に出来杉は続けた。 「のび太が『アルバムを預かってくれるなら』とそのリザードをくれたんです。 まさかこんな時のために渡されていたとはね。通りで虫が良すぎると思いましたよ。」 「……」 警察官は少し考えて隣の署員に言った。 「君。リザードのポケモンIDを調べてくれたまえ」 (そうきたか――) しかし出来杉はいたって落ち着いていた リザードは涙で明日が見えなかった 「意味ないと思いますけどねぇ。のび太のことだからリザードは改造ポケだと思いますけど」 (くっくっくっ……ムダムダーーー! この世界にドラえもんのアイテムで来た僕らにIDなんてあるわけないじゃないか。 おかげで自演し放題だよ。 このポケモン板のようにね!) 荒らし厨…いや、荒らし消タネン出来杉は笑っていた。 そして30分ほどして結果が出た。リザードのIDはオール0 改造IDだ。 「参ったなぁ……PAR厨かよ」 警察官は腕組みをした。 目の前にいる少年が一番怪しいのは確かだ。確かだが…… やはりノビノビタは気になる しばらく考えていると―― 「あのぅ……」 出来杉が口を開いた。 「すみませんがのび太をここに呼んで頂けませんか?それで二人で話したいんです。 もちろんお巡りさんは僕らの会話を聞いてくれて構わないんで。それから判断すればいいじゃないですか」 「ふむ…」 確かにそれが一番早いかもしれない そして出来杉の発言により、祝初出演 『変態出来杉VSなんで僕が呼ばれたの?のび太』世紀の元日決戦が幕を開けた――
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第九十四話「ラグナロク・中編」 彼らが飛ばされたのは、<終わった宇宙>だった。 かつてこの世界で勃発した、全銀河を巻き込んだ大戦乱―――その果てに待っていた結末。 全ての崩壊と、宇宙の終焉。 そんな、何もかもが無に帰した世界で蠢くものがあった。かつてこの宇宙に存在していた知的生命体からは<宇宙怪獣> と呼ばれ、恐れられた怪物たちだ。 彼らは本能のままに破壊し、蹂躙し、そして食い尽くし、もはや邪魔者がいなくなった宇宙を我が物顔で埋め尽くしていた。 その数は、まさに天文学的数字に昇るだろう。 ―――その中心に、バキスレイオスとグランゾン・Fは現れた。 「な・・・何?こいつら・・・」 「ふん・・・私に聞かれても知らないとしか言えませんが、友好的でないのは確かですね」 シュウの言うとおりだった。宇宙怪獣たちは一斉に襲い掛かってきたのだった。 単純明快。会話や意思疎通の余地などまるでない。ただただ、目の前に現れた目障りな連中を押しつぶさんと、圧倒的な 物量を持ってして押し寄せる! 「くっそお―――訳が分かんないけど、やられてたまるか!」 二丁拳銃―――クトゥグアとイタクァを構え、零に近い時間で全弾撃ち尽くす。狙いなど付ける必要もなかった。何しろ 目の前を文字通り埋め尽くす数なのだ。 一気に数十万、あるいは数百万の宇宙怪獣を屠り、同時に弾丸をリロード。再び、三度、四度、五度――― 「埒があかない―――なら、これだ!<サイフラッシュ>!」 閃光が迸る。周囲数光年にも及んだそれは、その範囲内の全ての宇宙怪獣を一瞬にして消し飛ばした。だが、また新たな 宇宙怪獣が押し寄せてくるだけだ。 「くそっこいつら・・・ならとことんまでやってやる!」 迫り来る宇宙怪獣の群れに、全速力でこちらからぶつかっていく。同時に脚部にエネルギーを集中させた。そして膨大な エネルギーが凝縮された廻し蹴りを、怒涛の勢いで放つ! 「―――<アトランティス・ストライク>!」 暴風の如きキックが、宇宙怪獣たちの身体を容赦なく打ち砕いていく。だが、バキスレイオスはまだ勢いを弱めない――― それどころか、さらに速度を上げていく。 その姿は、まさに荒れ狂う竜巻! 「―――<アトランティス・トルネード・ストライク>!」 ―――ようやく一段落着いたか。そう思い、息をついた瞬間、絶望的な気分になった。 宇宙怪獣はまるで数を減らしたようには見えない。先ほどの超々暴力的なバキスレイオスの大立ち回りでさえ、彼ら全体 から見れば、精々蚊に刺された程度の効果しかなかったらしい。 「フッ。この程度でへたばるとは、まだまだですねえ・・・」 嘲るようなシュウの声に、グランゾン・Fをきっと睨み付けた。 <この野郎!てめえはさっきからのらりくらりやってるだけじゃねえか!偉そうな口利きやがるなら、こいつらぜ~んぶ 吹っ飛ばすくらいのことをしやがれ!> 「あなたも相変わらず下品な口の利き方ですね、マサキ―――まあいいでしょう。リクエストにお応えして、とりあえず やってさしあげましょうか」 グランゾン・Fが両手を掲げると同時に、宇宙空間に無数の魔方陣が出現した。そこからずずっ・・・と音を立てて、 何かが生み出される。 それは、剣だった。無限の魔方陣の中から生まれた、無限の剣。 「グランワームソード・無限精製―――」 そして、幾億もの刃が宇宙を蹂躙する! 「―――<アンリミテッド・ブレード・ワークス>!」 放たれた剛剣の嵐が、宇宙怪獣たちを貫く。貫く。貫く―――! 「まだまだ、終わりではありませんよ―――行け、<ブラックホール・フェザー>!」 号令のようなシュウの声と共に、グランゾン・Fの背中の黒い羽が、一斉に飛び立つ。 「これら<ブラックホール・フェザー>は全てが全て、極小ナノマシンで作られたブラックホールクラスターの発射装置。 すなわち―――こういうことです」 展開した黒い羽―――ブラックホール・フェザーが、破壊の力を解き放つ! 「―――<ブラックホールクラスター・一斉発射>!」 破壊破壊破壊破壊―――破滅破滅破滅破滅――― 合計数万発にも及ぶブラックホールクラスターが、全てを塵に変えた。 「な・・・なんて強さだ・・・」 よくこんなのとさっきまで互角に戦えていたものだ、と我ながら関心するのび太たちだった。 「やっぱ悪い奴だし、いけ好かないけど、言うだけのことはあるね・・・てゆうか、ナノマシンでほんとにあんなもんまで 作れるものなの・・・?」 「ククク・・・まあ、細かいことは抜きにしましょう。さて、邪魔者も大概片付けたところで、勝負の続きを―――」 言いかけたシュウが、口を閉ざす。何事かと辺りを見回すと―――そこには、いた。 一瞬前まで何もなかったはずの空間に、それは存在していた。 姿はまるで、某ロボットアニメに出てくる量産型のロボだ。確か、ジムだかなんだか。しかし、それはとてつもない大きさ だった。軽く百メートルは越えているだろう。まるで巨神だ―――そう思った。 そう、神だ。これはまさに、神そのものだった。 巨神が手を翳す。同時に宇宙が揺らぎ―――バキスレイオスとグランゾン・Fがその中に飲み込まれた。 「な・・・!?」 「ふむ。どうやら我々を別の宇宙に飛ばすつもりのようですね。まあいいでしょう。こんな宇宙など、こっちから願い下げ ですよ」 「いや、それはいいけど・・・結局なんだったのさ、この宇宙って!?」 「フッ・・・詳しくは第三次αで、といったところでしょうか?」 「またそんなよく分からないことを・・・!」 抗議の声も掻き消され、別の宇宙へと消えていく。残されたのは、終わった宇宙だけだった。 ―――次に彼らがいたのは、<小さな宇宙>だった。 バキスレイオスとグランゾン・Fが入り込めば、それだけで満杯になるような小さな宇宙。 まるで箱庭のような宇宙の中で、二柱の超機神はぶつかり合った。その力に耐え切れず、小さな宇宙が砕け散った。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<巨大な宇宙>。 何もかもが巨大な宇宙。その中では原子核ですらも、まるで惑星の如く鎮座している。 その中で塵にすら満たぬ大きさの超存在たちは戦い、そしてそれが宇宙を歪める。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<速い宇宙>。 ありとあらゆる全てが、時間すらもが果てしなく速く流れる世界。 体感時間ではコンマ数百数千の間に必滅の奥義を撃ち合い、その力が宇宙を歪める。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<何もない宇宙>。 文字通り何もなかった。その中では、バキスレイオスとグランゾン・Fも存在できなかった。 だが彼らは物理的な存在によることなく、もはや想像することさえ叶わない領域で戦っていた。 そして――― そして―――何百もの宇宙を越えて戦い、疲弊しきった彼らは、また飛ばされた。 そこで、見た。 「ああ・・・」 それは、地球だった。漆黒の宇宙の中で輝く、宝石のような青。 どこの宇宙なのか、どの時代の地球なのか、どんな地球なのかすらも分からない。だがその青さは、その美しさは、心を 奮い立たせ、そして、のび太たちに何より大事なことに気付かせた。 ぼくたちは、何て勘違いをしてたんだろう。 世界を守る?世界を終わらせない? まるで神にでもなったみたいな思い上がりじゃないか。 世界は、こんなに綺麗で、青くて―――大きい。 こんな途方もないもの―――誰に終わらせたりできるものか。 例え機械仕掛けの神であろうと―――最悪の狐であろうと。 すうっと、肩の荷が下りていくような気がした。まるで、馬鹿みたいだ。 勝手に世界の運命を背負った気になって。勝手に救世主気取りで。そんなガラでもないくせに。 世界はぼくたちに守られるまでもなく―――そこに、ある。 身体の奥から、底を尽いたはずの力が湧き上がるのを感じた。エネルギーの枯渇しかかったバキスレイオスすら、それに 呼応するかのようにグランゾン・Fに向き直り、その機械の瞳で睨み付ける。 「なんと・・・」 シュウの口から、溜息に似た呟きが漏れた。地球を背にしたバキスレイオス。その姿は、例えようもなく美しかった。 もはや神域に限りなく近づいたシュウですらも、身震いさせるほどに。 そして機体越しからでも感じる、絶大なる意志。 何者にも折れぬそれは―――鋼の魂。神ですらも消せぬ―――命の輝きそのもの。 「その覚悟―――どこから?」 その問いに対する答えは、一つ。 「―――あの星から」 そして、またぶつかり合った。 ―――そして、その果てに。 グランゾン・Fが漆黒の宇宙に立っていた。そのボディは傷だらけで、もはや再生していない。 バキスレイオスは―――いなかった。代わりに、たくさんのロボットたちが満身創痍で立ち尽くしていた。 「ククク・・・もはや合体を維持する力もなくなりましたか・・・」 さすがにシュウも息を切らしてはいたが、勝利を確信して笑みを浮かべる。 「グランゾン・Fもかなり消耗してはいますが、今のあなたたちを倒す程度なら、造作もありません――― これで、終わりです。長かった戦いも、これで、ね・・・」 グランゾン・Fがゆっくりと近づいてくる。 「・・・これで、終わりなんて・・・!」 キラが歯噛みする。 「くそっ、まだだ。まだこれからだ!∞ジャスティスはまだちょっと全エネルギー使い果たしてちょっと両手足を 切り飛ばされてちょっと全武装使い物にならなくなってその上ちょっとメインカメラがぶっ潰れただけだ! この程度で諦めてたまるか!」 アスランが威勢よく怒鳴るが、どう考えても既に終わっていた。 「ふっ、人生最後の時です。今のうちに精々吠えていなさい」 <ちくしょう・・・俺は・・・俺たちは・・・結局シュウには勝てねえのかよ・・・> マサキが悔しさに塗れた声で呟く。 「のび太くん・・・」 そんな様を横目にしながら、ドラえもんが突然口を開いた。 「のび太くん・・・ぼくたち、何度冒険して、どれだけの人たちを助けてあげられたかな・・・?」 「え・・・?な、何言ってるんだよ。こんな時に・・・」 「そうだよ、こんな時だよ・・・こんな時だからこそ、言ってるんだ」 ドラえもんは決然と言い放った。 「お礼を求めてたわけじゃないけど―――今、その恩を少しだけ返してもらおう」 ドラえもんは、自分のポケットから一つの道具を取り出した。 それは、小さな板切れのようなものだった。煌々と光輝くそれは、ドラえもんにとって最も大切な道具――― 「―――<親友テレカ>!」
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キャラクターファイル目次 セルゲイ 出典:オリジナル 登場作品:ソード高難易度版 ソード高難易度版 アンブレラの特殊部隊の隊員。 台詞からするとアッファが所属している隊とは別の隊の所属のようだ。 本編中ではのび太に救急箱の使い方を教えてくれるいい人。 しかしいつのまにかフェードアウトしてしまう。 ミニゲームの出木杉シナリオでは彼のその後が描かれており、最終的に出木杉に出くわして戦うことになる。 新型B.O.W.の品評会で出木杉の顔を一度見たことがあるらしく、アンブレラ上層部の計画を見抜くなど中々頭の切れる人物だった…が、出木杉には勝てなかった。 ハンドガンを使って遠距離から攻撃してくるが、出木杉はある程度の確率で攻撃を自動回避できるので正面から切りあってもあっさり倒せたりする。 因みに本家バイオのアンブレラクロニクルズにはセルゲイ・ウラミジールという人物が登場するが、 彼はこのセルゲイの様な一兵卒ではなくアンブレラ社の幹部であり、関連性は全く無いだろう。 キャラクターファイル目次
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無理のないバイオⅤ? 制作者:125氏 制作ツール:RPGツクール2000 概要 無理のないシリーズⅠ~Ⅳまでの世界を舞台にしたミッション制ゲーム。 今作の主役はのび太ではなく、その仲間たち。 達成した実績の数に応じてアイテムを持ち込めるなどの特典がある。(2週目以降) 実績機能が搭載されており、2週目以降でなければ果たせない実績も存在する。 シナリオの中には条件を満たさなければプレイできない物もある。 本家からの変更点 マップの改変・キャラの変更など、多数。 その他 現時点で本編は未完成であるため、実績コンプリートは不可能である。 間違っても実績解除の仕方が判らない等、スレで質問しないように。 現在は無理のないバイオⅤ コード・ベロニカ(聖奈Ⅴ)シナリオの途中までプレイできる。 製作された最後の部分まで到達すると、強制イベントで楽屋に飛ばされる。それ以降は進行不可能。 自衛隊及びリシングスキーシナリオは廃止され、代わりにのびハザTとして分割された(リシングスキーシナリオはまだ製作されていない)。 無理のないバイオⅢ 出木杉及びドラえもん、無理のないバイオⅤ コード・鳥柴はまだ製作されていない。 白峰シナリオ及び最終シナリオ(125の最後)は廃止された模様。 作者のコメントによると無理シリーズは今作のⅤで完結との事。 無理Ⅳオリジナルキャラの鳥柴さんのグラに変更あり。 最新版が公開されてから、五年以上更新がない。作者が失踪している可能性があります。